小学校の「プログラミング教育必修化」が必要なこれだけの理由なぜ日本の学校にITが必要なのか【中編】(1/3 ページ)

小学校での必修化の検討が進む「プログラミング教育」。なぜ必修化が必要なのか。世界の動向も含めてプログラミング教育を取り巻く状況を整理し、その理由を探る。

2016年06月23日 09時00分 公開
[武田一城日立ソリューションズ]

関連キーワード

教育 | 教育IT | プログラミング


 2016年4月19日、文部科学省は「小学校のプログラミング教育の必修化を検討する」と発表した。2020年度からの新学習指導要領にプログラミングを盛り込む方向で議論するとのことで、2016年5月に有識者会議を開くなど、その実現に向けて動き出しているようだ。

 既に高等学校では教科「情報」を必修化しており、中学校では2012年に教科「技術・家庭」でプログラミング教育を始めている。これに小学校が加わることによって、日本の初等中等教育にプログラミングが必須だという流れが、ある程度定まってきたと捉えることができる。

 だが実際にプログラミング教育を実施する教育現場では、そもそもなぜ小学校からプログラミング教育が必要なのかという“そもそも論”は理解されていないだろう。今回は前編「『学校IT活用・IT教育』が日本の“救世主”になり得る理由」に続く中編として、このプログラミング教育必修化について整理する。

海外でのプログラミング教育事情

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2|3 次のページへ

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news162.jpg

3500ブランドの市場・生活者データでマーケターのアイデア発想を支援 マクロミル「Coreka」でできること
マクロミルが創業25年で培ったリサーチや分析ノウハウを結集し、アイディエーションプラ...

news064.jpg

Googleの独占市場が崩壊? 迫られるChrome事業分割がもたらす未来のシナリオ
本記事では、GoogleがChrome事業を分割した後の世界がどのようなものになるのか、そして...

news087.jpg

ノンアルクラフトビールが急成長! 米新興ブランドのCMOはなぜ「大手の市場参入を歓迎」するのか?
Athletic BrewingでCMOを務めるアンドリュー・カッツ氏は、大手企業がノンアルコールビー...