無線LANの導入や運用管理は、教育機関にとって大きな負担となる。そうした作業を丸ごとアウトソースできる手段が「マネージド無線LANサービス」だ。その選定ポイントを示す。
無線LANは教育機関にとって、クライアントPC/タブレットといった校内端末から、校内LANやインターネットへ手軽にアクセスできるようにする大変便利なIT製品だ。家庭用として販売されている小規模環境向けの無線LANアクセスポイント(AP)は、家電量販店でも購入でき、設定は10分もあれば完了する。一部の普通教室だけ、特定教科の特別教室だけの利用など、小規模な利用であれば特段問題はない。
ただし、全学習者を対象にタブレットを導入し、普通教室を含めた全教室でタブレットを活用するといった大規模で本格的なIT導入の際には、話が変わる。教育機関には一般的に数百から数千人の学習者がいる。その全てがタブレットを使用するとなると、必要となるAPの数は必然的に多くなり、電波干渉やAPの運用管理負荷が大きな問題となる。
前回「便利なはずの『無線LAN』が学校を苦しめるこれだけの理由」で述べた通り、安定した無線LAN環境を構築・運用するには、「事前調査」「構築」「運用」を高レベルで実行しなければならない。それには相応の負荷が掛かることは言うまでもない。
教育機関が、大規模な無線LANの導入・運用を苦労せずに成功させるにはどうすべきか。その具体策として注目すべきなのが「マネージド無線LANサービス」だ。
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