教育機関のIT活用を下支えする無線LANは、利便性が高い半面、課題も少なくない。無線LANの導入や運用で、教育機関が見落としがちな課題を整理する。
2015年の現在、企業をはじめとする組織のIT活用は、本格的な「クラウドコンピューティングの時代」に突入したといっても過言ではない。教育機関であっても、その状況は変わらない。ただし、教育機関がクラウドのメリットを享受するために、絶対的に必要なものがある。それはネットワークの整備だ。
クラウドサービスを利用する端末に目を向けると、教育機関で導入が検討されている端末のほとんどはクライアントPCではなくタブレットである。タブレットのほとんどは有線LANの接続端子を装備しておらず、無線ネットワークの利用が前提となっている。こうした状況を考慮すると、教育機関のネットワーク化には必然的に無線LANが必須となることが分かる。
家庭や個人で無線LANを利用する際は、それほど考慮することはない。だが教育機関のように、特定の場所で多くの人が無線LANを利用する場合、無線LAN特有のさまざまな問題が発生する。
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