無線LANに加えて携帯電話回線での通信が可能な、セルラーモデルの「iPad mini」を先駆的に採用した工学院大学附属中学校・高等学校。その選定理由とは。
東京都八王子市にある工学院大学附属中学校・高等学校(以下、工学院中高)は2015年4月、新中学1年生96人を対象にAppleの小型タブレット「iPad mini」を導入し、1人1台環境の本格実施に踏み切った。「iPad」シリーズを活用する私立学校の中には、無線LAN通信のみが可能な「Wi-Fiモデル」を採用し、かつ学習者が購入した個人端末を活用するところが目立つ。こうした中、工学院中高は無線LANに加えて携帯電話回線による通信が可能な「Wi-Fi + Cellularモデル」(以下、セルラーモデル)のiPad miniを選択。同校がKDDIと端末を一括してレンタル契約し、生徒に貸与する形を取る。
iPadシリーズに限らず、セルラーモデルのタブレットを教育機関が導入する一般的なメリットは、無線LAN環境の構築コストが抑えられることだろう。だが工学院中高は、各教室に無線LANアクセスポイント(AP)を3台ずつ配備し、校舎内の無線LAN環境を完備している。にもかかわらず、同校がセルラーモデルを選択した理由とは何か。同校のiPad mini導入を推進した、工学院大学情報システム部課長の小野垣 仁氏に話を聞いた。
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