データ消失事故を起こしたGitLab、IT運用戦略を専門家が疑問視データバックアップに不備(1/2 ページ)

DevOpsの“運用面”はおろそかになっていないか? GitLabで発生したデータ消失事故を教訓に、企業はこの点を問い直すべきだと専門家たちは語る。

2017年02月15日 12時00分 公開
[Beth PariseauTechTarget]

関連キーワード

DevOps | Microsoft Azure | バックアップ


データ消失事故に関するGitLab社のブログ《クリックで拡大》

 徹底したルーティン試験が必要なのはコード開発に限ったことではない。ある新興企業は手痛い経験でそれを思い知ることになった。

 2014年創業のGitLabはコードリポジトリホスティングサービスを提供する急成長企業だ。2017年1月31日、同社のサービスは初歩的なミスで一時停止に陥り、データバックアップの不備により6時間分のメタデータを失った。今回の事故はクラウド型インフラの運用戦略において運用担当者の豊富な経験がいかに重要であるかを示す教訓となった。

 GitLabは事故の翌日、SearchITOperationsの取材に答えた。同社は事前に5種類の「フェイルセーフ」策を講じていたが、ITチームメンバーの1人がプライマリーサーバのデータベースディレクトリを削除した結果、データを消失することになったという。

会員登録(無料)が必要です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

新着ホワイトペーパー

事例 ファインディ株式会社

エンジニア組織必見:問題の洗い出しと消化を楽にして開発の生産性を上げる秘訣

エンジニア組織にとって開発の生産性を向上させることは重要な課題だ。しかし、「ボトルネックの特定が難しい」「変更のリードタイムが伸びている」などさまざまな課題が付いて回る。このような状況を解消するにはどうすればよいのか。

製品資料 株式会社SHIFT

ソフトウェア開発の5つの課題、第三者検証サービスの導入でどう解消する?

DXの推進が叫ばれる中、その中核を担うソフトウェア開発の現場では、IT人材不足をはじめとする5つの課題が顕在化している。それらを解消し、ソフトウェアの品質を高める方法として注目されるのが、ソフトウェアテストの外注だ。

製品資料 株式会社SHIFT

3分で分かる「第三者テスト」のメリット、開発エンジニアはどれだけ楽になる?

ソフトウェア開発ではテストを、開発エンジニアが自ら担当するシーンが散見される。ただ、専門知見を持たない人材が我流でテストしていては、開発品質の担保が難しくなる。この問題の解決には第三者によるテストが重要だ。

事例 ServiceNow Japan合同会社

シスラボの事例に学ぶ、ノーコード開発で業務システムを抜本的に改善する方法

業務システムの老朽化が進み、属人化やブラックボックス化が大きな問題となっている企業も少なくない。システム開発企業のシスラボは、同様の問題をノーコード開発ツールの導入と生成AIの活用で解決した。同社の取り組みを詳しく解説する。

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

「PyTorch」対「TensorFlow」 失敗しない深層学習フレームワークの選び方

深層学習の主要フレームワーク「PyTorch」と「TensorFlow」には複数の違いがある。自社プロジェクトに適したフレームワークを見極める上で欠かせない、それぞれの選択基準や設計思想、メリットとデメリットを取り上げる。

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...

news040.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。