2011年03月25日 09時00分 公開
特集/連載

イーサネットリンクを最大限に活用するAoEプロトコルデータストレージマネジャーのためのATA over Ethernetプロトコル入門(前)

ストレージをイーサネットに融合するという手法はFCoEだけではない。シンプルさとLAN上でのパフォーマンスを追求したATA over Ethernet(AoE)の概要を紹介する。

[Stephen Foskett,TechTarget]

 本稿では、ATA over Ethernet(AoE)の概要とともに、AoEプロトコルの将来が米Coraidのビジネスの展望に深く結び付いている理由を説明する。

 AoEは米Bell Labsの技術者グループによって開発され、現在はオープンソースコミュニティーのプロジェクトとなっている。AoEプロトコルの最大の推進企業が、AoE対応ストレージアレイの主要商用ベンダーであるCoraidだ。数社の小規模企業も同プロトコルをサポートしており、オープンソースストレージの専門家の間にも支持者がいる。

 支持者らによると、AoEはそのベーシックなデザイン故に非常に低いコストで優れた信頼性とパフォーマンスを実現するという。AoEの開発理念は、シンプルさとLAN上でのパフォーマンスの追求だ。一方、データストレージに対する古典的な前提の多くは、新たなアプローチの登場で見向きもされなくなった。

 もちろん、ストレージをイーサネットに融合するという手法は決して新しいものではない。ITアーキテクトたちは20年も前から、NFSやSMB(現在はCIFSと呼ばれる)などのNAS(Network Attached Storage)プロトコルを活用しており、SAN(Storage Area Network)の分野ではFibre Channel(FC)に代わる方式としてiSCSIがすっかり定着した。Fibre Channel over Ethernet(FCoE)も融合推進論者から支持されている。しかしこれらのプロトコル以外にも選択肢はある。ATA over Ethernetと呼ばれる簡素な代替手法がFCoEよりも前から存在したのだ。

 FCoEはデータセンター向けの新しいプロトコルだ。AoEはFCoEと技術的に大きく異なるが、共通する部分もある。AoEは、既存のストレージプロトコルであるAdvanced Technology Attachment(ATA)を直接イーサネットに変換したものであり、TCP/IPで動作するiSCSIのように高レベルのプロトコルの開発で生まれたものではない。

ITmedia マーケティング新着記事

クラウドファンディングを活用して広告出稿 MOTION GALLERYと電通が「AD MISSON」を提供開始
自己資金は乏しくても共感性が高く社会貢献の見込めるプロジェクトが情報発信できるため...

news017.jpg

「A/Bテスト」ツール 売れ筋TOP10(2021年10月)
今週は、「A/Bテスト」ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news030.jpg

コンテンツSEOでやらかしてしまいがちな3つの勘違い
ITmedia マーケティングで2021年3月に連載して多くの反響をいただいた「勘違いだらけのEC...