2011年12月09日 18時30分 公開
特集/連載

スマートフォンの脅威はセキュリティベンダーが生み出した“幻影”?スマートフォンのセキュリティ対策は本当に必要か【後編】

スマートフォンやタブレットを狙うマルウェアが急増する一方、実際には脅威にならないとの見方も根強い。後編は、モバイルセキュリティ製品が本当に必要なのかどうかを考察する。

[Michael Cohn,TechTarget]

 前編「急増するAndroidやiOS向けマルウェア、ただし危険性には疑問の声も」では、スマートフォンタブレット端末などを狙ったマルウェアやマルウェア対策製品の現状を解説した。

 スマートデバイスを狙うマルウェアが増加しているのは紛れもない事実だ。だがそうしたマルウェアの脅威について懐疑的な見方をするユーザーや専門家は少なくない。スマートデバイス向けのセキュリティ製品は本当に必要なのだろうか。後編はその必要性を検証する。

スマートフォン向けマルウェアは急増……しかし?

 スマートデバイス向けのモバイルセキュリティ製品の提供に乗り出す企業は増え続けている。SymantecMcAfee、Kasperskyといった大手セキュリティベンダーだけでなく、モバイルセキュリティ専業のLookOut Mobile Securityなども参入するなどプレーヤーは数多い。

 Symantecのモバイル部門でグループ製品マネジャーを務めるマーク・カノック氏は「特にAndroidを狙ったマルウェアの増加が著しいことが、モバイルセキュリティ製品急増の背景にある」と指摘する。

 具体的な数字はベンダーによって幅があるが、Androidマルウェアが急増しているというのは各社共通の見解だ。Symantecは、Androidを狙ったマルウェアの発見数が2010年に50件だったのが2011年は200件に増えると推計している。Lookoutは、2011年上半期だけでマルウェアが80件から400件に増加したと発表。Kasperskyは発見した69件のAndroid向けマルウェアに800もの亜種があったと報告している。

スマートフォンの脅威は現実か、それともベンダーの誇大宣伝か

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