Webブラウザの脆弱性悪用攻撃を防ぐには?Webブラウザのセキュリティ対策講座

インターネット経由の攻撃を防ぐため、Webブラウザにパッチを当てる以外の手段について尋ねる。

2010年09月30日 08時00分 公開
[Tom Chmielarski,TechTarget]

質問:パッチを当てること以外に、Webブラウザ脆弱性を突いた攻撃を回避する効果的な方法はあるか。

 セキュリティは層の厚さがものをいう(技術的、手順的な層を含む)。これ1つで万全といえる手段は存在しない。

 パッチもこれに含まれる。ではそのほかに何をすればいいのか――良い質問だ。

 まず、自分が選んだWebブラウザの最新版を利用すること。これによって累積パッチだけでなく、利用可能なセキュリティ機能をすべて確実に入手できる。フィッシング対策フィルタを利用すれば、正規サイトの悪質なクローンをユーザーが見てしまう確率が減り、セキュリティが向上する。

 また、主要なWebブラウザはすべて、プラグインで機能を拡張できる。しかしこうしたプラグイン(例えばPDFやFlashのビュワーなど)が脆弱性を引き寄せたり、悪質な性質を持っていることもあり得る。インストールしたプラグインがすべて必要なもので、最新版でかつ更新されているか確認する必要があるだろう。

 どうしても必要な場合を除き、アプリケーションを管理者権限で実行しないことも保護レイヤーの1つになる。Webブラウザでのアクセスに管理者権限は必要ない。ユーザーアカウントに管理者権限があれば、実行されるアプリケーションはすべてその権限を持ち、OSを変更することもできてしまう。

 管理者権限のないアカウントを使えば、トロイの木馬やアプリケーション悪用コードの多くは完全実行を阻止できる。OSでレジストリキー変更の許可を与えられていなければ、ひそかに起動したアプリケーションも同じ制約を受ける。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...