【製品動向】クラウドとオープンソースで「中堅・中小向けBI」はどう変わる?総点検: SMBのためのBI活用【第4回】

企業システムにおけるクラウドやオープンソースの普及は、中堅・中小企業向けのビジネスインテリジェンス(BI)製品を取り巻く状況に変化をもたらしつつある。最新動向を追った。

2013年04月09日 08時00分 公開
[岩上由高,ノークリサーチ]

 中堅・中小企業におけるビジネスインテリジェンス(BI)活用の現状と今後をテーマとする本連載。最終回となる第4回は、中堅・中小企業におけるBIとクラウドとの関わりやオープンソースBIの動向について見ていくことにしよう。

クラウド環境でのBI活用における3つの道筋

 現段階では、クラウド環境でBIを活用するケースはまだ少ない。だが今後に向けて注目すべき動きも幾つか見られる。こうした動きを整理すると、クラウド環境におけるBI活用は、以下の3つの道筋に整理することができる。

  • 道筋1:各社員がクライアントPCで集計/分析をする際のリソースを提供する
  • 道筋2:ERPをプライベートクラウドへ移行する際の付加価値とする
  • 道筋3:クラウドサービスとして顧客関係管理(CRM)などと組み合わせる

 まず、以下のグラフを見ていただきたい(図1)。これは、年商500億円未満の中堅・中小企業に、「導入済みまたは導入予定の基幹業務のクラウドサービス(複数回答可)」を尋ねた結果である。ここでの基幹業務とは、会計や人事・給与、販売・購買、生産およびそれらを元とする帳票やBIといった広い範囲を指す。

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