まだ新しい市場なだけに、クラウドBIは慎重に選ぶ必要がある。他のクラウドサービス同様に注意すべきポイント、BIならではの気を付けたいポイントをまとめる。
クラウドベースのビジネスインテリジェンス(BI)ソリューション、特に中堅・中小企業(SMB)向けソリューションを提供するベンダーが増えている。理屈の上では、これらのソリューションは考えるのが当然の選択肢だが、評価する際は少し慎重になる必要がある。
SMBは、BIのような活動をアウトソーシングする傾向が強く、BIの専門ノウハウを持つスタッフを抱えたり大規模なBIインフラを運用しようとすることはまずない。このため、クラウドBIはSMBにとって理にかなっているように見える。
しかし、考えるべき問題はある。例えば、どのように課金されるか。ベンダーの多くは、顧客企業がクラウドで使う必要があるストレージの容量に応じた料金と、システムにアクセスするユーザーごとの料金を課金している。だが、ストレージの必要量を正確に見積もるのは難しい。クラウドBIソリューションでBIシステムを動かすには、自社のデータをクラウドにコピーしなければならないことに留意する必要がある。
さらに、このことは別の問題につながる。それは、自社のデータを他の会社のデータセンターに安心して預けられるかという問題だ。これに関連する考慮点が、ベンダーが顧客データを保護するために実施しているポリシーと、顧客データの真正性の保証だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。