数百人のエンジニアが支援
社員50人の企業でも「Office 365」を、「Microsoft Office」からの移行支援が拡大した理由
これまでライセンス数150以上の企業が対象だった「Office 365」導入支援プログラム「FastTrack for Office 365」の対象が拡大され、50以上の企業であれば利用可能になった。
米Microsoftはクラウド版オフィススイート「Office 365」の導入を支援するプログラム「FastTrack for Office 365」を中堅・中小企業(SMB)にも提供することによって、SMB市場でのシェア拡大を目指している。
同社は2016年2月初め、企業によるOffice 365への移行を支援する「FastTrack for Office 365」サービスの対象をライセンス数が50以上の企業に拡大すると米国で発表した。このサービスは従来、ライセンス数が150以上の企業にしか提供してこなかった。
Microsoftは2015年10月に、FastTrackを1回限りのサービスから継続的なサービスへと強化。それ以来、数百人のエンジニアで構成されるMicrosoft FastTrack Centerチームを通じて、従業員をOffice 365へ移行する企業を支援している。最新技術を導入できるほど多くのIT担当者を持たない中小企業にとって、このサービスは大いに役立つものとなるだろう。
FastTrackサービスでOffice 365の導入が容易に
専門家は、このある種のヘルプデスクサービスによってMicrosoftはOffice 365の顧客を増やすことができると予想する。Office 365はMicrosoftがこの1年間、販売に特に力を入れている製品だ。
「このサービスを使えるようになれば、中小規模企業は従来と比べて容易にOffice 365を導入できる。『Microsoft Exchange』から移行する企業であればなおさらだ。結果的に、Office 365を導入するSMBの増加につながるだろう」と調査会社Nemertes Researchのアナリスト、アーウィン・レイザー氏は指摘する。
ベンダーがSMB市場に注意を向ける理由は幾つかある。世界銀行の調査によると、SMBは世界の全企業の95%を占めており、そうした企業の製品/サービスが世界経済の約半分を占めるという。また調査会社Gartnerは、クラウドサービス市場が2017年までに2440億ドル規模に拡大すると予想している。
クラウド移行の評価や実装を実行するための社内リソースを持たない企業にとって、FastTrackサービスは重宝するはずだ。調査会社Frost & Sullivanのアナリスト、ロブ・アーノルド氏はそう指摘する。
「クラウドサービスの早期導入企業にはSMBが多い。FastTrackサービスはSMB市場におけるOffice 365の導入を加速させることになるだろう。SMBはOffice 365の導入計画を立てやすくなり、Microsoftのサポートを受けながらOffice 365を使用できる」と同氏は語る。
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