SDN(Software Defined Networking)でもNFV(Network Function Virtualization)でも、製品やサービスを提供するベンダーの思惑は一枚岩でない。SDNの場合はONF(Open Network Foundation)という団体で仕様を策定している。代表的なネットワークベンダーのCisco Systemsも加盟しており、多くのSDN対応製品をリリースしている。製品だけではなく「Cisco One Platform Kit」(onePK)といったツールキットや、オープンソースソフトウェア(OSS)ベースのSDN向けのフレームワークである「OpenDaylightへの参画などにも取り組んできた(参考:シスコシステムズのブログエントリ「オープンソース コントローラ フレームワーク ― OpenDaylight (1) 」)。
ところが、それとは別に「Cisco Application Centric Infrastructure」(ACI)を2013年11月に発表している。このACIの狙いは、SDD(Software Defined Data Center)というSDNより1つ上の階層と考えればいい。「ユーザー企業が望むソリューションを提供する」といえば聞こえはいいが、SDNの普及という観点ではエンドユーザーが混乱しかねない。
この動きはCiscoだけでない。SDNという標準規格が定まり、そのSDNのコントローラーもOpenDaylightなど数種類ある状態では、それをそのまま実装しても差別化は難しい。「OpenFlowを勝手に拡張しました」というわけにもいかない。ではどうするか? と悩むベンダーがSDNをベースにしながら、さらに広範な製品を提供する方向に行き着くのは必然だろう。
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