この連載は「いきなりIT部門に転属したら用語が全然分からん!」という担当者を救済するネットワーク入門企画だ。今回は、この一連の連載で主役となる「SDN」の登場経緯から派生技術までを解説する。
やっと注目のキーワード「SDN」(Software Defined Network)にたどりついた。SDNの解説は、TechTargetジャパンでも土居昭夫氏の「1回で分かる:『SDN』の基本、主要ベンダーの動向をマップで押さえよう」を既に掲載しているが、ここではさらに基本的なところから説明を始めよう。
スイッチ類が、OpenFlowの導入でソフトウェアから自由に構成を変更できるようになったことは、この連載の第2回(『OpenFlow』編──その実力以上に期待されてしまった救世主)で紹介した。
ただし、OpenFlowは「自由に構成を変える」ためのツールであり、「最適な構成にしてくれる」ためのツールではない。ここでいう「最適」というのは、ユーザー企業の環境や用途、目的で異なってくる。そのため、OpenFlowを導入してもなお、人手による「最適なネットワークの設計」は必要なままだった。
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