進むコラボレーションツールの統合
Microsoftの“Slack対抗策”は「Yammer」+「Office 365グループ」、その作戦は?(1/2 ページ)
Microsoftは「Yammer」と「Office 365グループ」の統合を発表した。その他にも多くのコラボレーションサービスを持つ同社は、今後どのようにコラボレーション市場を展開するのだろうか。
Microsoftの「Yammer」は、オフィススイート「Office 365」のコラボレーション機能「Office 365グループ」に組み込まれることが予定されている。そして、スタンドアロン製品として販売されなくなることが決まっている。
Office 365グループとYammerの統合は、2016年9月末にMicrosoftが開催した「Microsoft Ignite」で発表した。この統合は、今後数カ月間にわたってロールアウトが予定されている。この統合により、新しいオンラインでのチームコラボレーション機能が提供され、Microsoftがコラボレーションについて掲げるビジョンへの疑問が解消され始めるだろう。
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「Yammer」に関する記事
Nemertes Researchでアナリストとして働くアーウィン・ラザー氏は、「Microsoftのチームコラボレーション戦略がどこに向かっているのかについては、少なからぬ混乱が生じている」と話す。Microsoftは多種多様なコラボレーションツールを保有しているが、これらのツールには重複する機能が存在し、統合もなされていない。この状況に対応するべく同社は取り組んでいる。
ラザー氏によれば、Yammerの統合に伴いMicrosoftは各種コラボレーションツールの統合を進めているという。その対象に「Microsoft SharePoint」やOffice 365グループが含まれる。そして他のアプリケーションも統合して、コンテンツとユーザーを結び付ける「Office Graph」の分析機能を提供しようとしている。
Microsoftは、Slack Technologiesの「Slack」やCisco Systemsの「Cisco Spark」などのオンラインチームコラボレーションサービスとの競合も視野に入れている。「Microsoftは、Slackに正面から照準を合わせている」とラザー氏は指摘する。
従業員の生産性を促進する新機能
この統合によって、Yammerのソーシャル機能は調整され、エンドユーザーの生産性はさらに向上することが期待されている。
Yammerの製品責任者を務めるパバン・タパディア氏は、「ソーシャルエンゲージメントに重点を置いた製品を探している場合、Yammerはベストな製品でない」とMicrosoft Igniteでコメントしている。
新しいYammerのコラボレーション機能には、次のような機能がある。
- Microsoftの「OneDrive」またはSharePointにドキュメントをアップロードしてYammerでファイルを共有する機能
- SharePointでファイルを管理する機能
- メールでYammerとコンテンツを共有する機能
- Office 365からYammerを管理する機能
Office 365グループとの統合によって、オンラインのチームコラボレーション機能は拡張される。その手段は、メッセージの履歴を追跡することによってユーザーの進捗(しんちょく)を確認することだ。また社内で交わされたチャットやメールといった会話履歴を追跡する受信トレイを用意している。それから、外部とのコラボレーションもサポートする予定だ。サポートされると外部ユーザーはチャットのグループに参加して、全機能にアクセスすることができるだろう。
タパディア氏によると、その他にも下記の機能が追加されるという。
- 「Microsoft Outlook」のチームカレンダーと統合
- 個人的な会話をするためのダイレクトメッセージ機能
- Office 365における統合の促進
- YammerのグループチャットをMicrosoftの「Skype for Business」の通話にエスカレーションする機能
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