「eBay」が商品リストの自動翻訳を実装、「機械学習」の働きとは「Apple」をどう訳す?

オンラインオークションサイト「eBay」は、自身が選択している言語で出品された商品リストしか表示されないという問題があった。その問題を機械学習を使って克服したというが、どのように対処したのだろうか。

2016年12月05日 12時00分 公開
[Ed BurnsTechTarget]
オンラインオークションサイト「eBay」のWebページ《クリックで拡大》

 eBayのオンラインオークションサイト「eBay」の売り上げは、昔から海外での売買が半分以上を占める。だがこのサイトには1つ問題があった。ユーザーは、自身がサイトで選択している言語で出品された商品リストしか表示されないのだ。

 言語設定を変えれば、新たな言語でeBayサイトを閲覧できる。ただし、表示されるのは設定した1つの言語に限定される。別の言語で出品されている商品やグッズはほぼ見ることができない。さまざまな出品者が多種多様な言語で出品している。つまり各ユーザーは、特定の製品に関する全リストの一部しか見えないことになる。中には利用の少ないもあり、その言語を使って閲覧するユーザーは、商品がほとんど表示されないこともある。

 このプラットフォームをグローバルな統一市場にするため、eBayは機械学習の手法を取り入れ、ページを自動翻訳するようにした。「ユーザーからの問い合わせを翻訳できるようにした。英語に不慣れなユーザーの助けになる可能性がある」と語るのは、カリフォルニア州の企業で機械翻訳の上級リサーチマネジャーを務めるエフゲニー・マツソフ氏だ。

ITmedia マーケティング新着記事

news077.jpg

「気候危機」に対する理解 日本は米国の3分の1
SDGsプロジェクトはTBWA HAKUHODOのマーケティング戦略組織である65dB TOKYOと共同で、「...

news058.jpg

アドビ、Adobe Firefly機能搭載の「Adobe Express」モバイル版アプリを一般提供
アドビは、生成AI「Adobe Firefly」の機能を利用できる「Adobe Express」モバイル版アプ...

news141.jpg

2度あることは3度あった GoogleのサードパーティーCookie廃止再延期にアドテク各社がコメント
Googleは2024年末までに完了する予定だったWebブラウザ「Chrome」でのサードパーティーCo...