ノーコード開発の「Quick Base」で業務を効率化、先進事例の効果は時間と経費を削減

グローバルサプライチェーンの労働条件の改善に取り組むVeriteは、効率の改善と複雑なプロジェクトの管理のためにノーコード製品を採用した。

2017年09月26日 05時00分 公開
[John MooreTechTarget]
Quick BaseのWebサイト《クリックで拡大》

 米国の小規模な非営利団体のVeriteは、大規模プロジェクトの会計処理で苦労してきた。Veriteはグローバルサプライチェーンの労働条件の改善を目的とした組織で、スタッフの数は31人。クライアント数は約100社で、中には会計報告の要求が高い企業もある。

 これらのクライアントのそれぞれについて、Veriteは30件以上のプロジェクトと90件以上の業務を管理している。クライアントは個々のプロジェクトと業務の予算管理や各タスクの経費配分、タスクの明細書作成などをVeriteに依頼する。Veriteの会計担当兼ITマネジャーを務めるジェン・スタクニック氏によると、予算管理、経費レポート、明細書作成に必要な会計データを全部そろえるのに、2人のスタッフで2日間を要したという。このような時間のかかる面倒な手作業を何とかしようと考えた同氏が目を向けたのが、データの収集とレポート作成作業を自動化するノーコードプラットフォームの「Quick Base」だ。

 Veriteは以前、Quick Baseを導入して基幹アプリケーションを作成した経験がある。今回はこの基盤の上に幾つかのテーブルを作成し、これらのテーブルを通じてスタッフがさまざまなプロジェクト管理業務を処理できるようにした。Quick Baseの用語では、テーブルは特定のプロジェクトまたはタスクに関連したデータ(レコード)を格納するコンテナの役割を果たす。例えば、プロジェクトの明細書レコードなどがテーブルに格納される。また、Quick Baseの各アプリケーションは多数のテーブルを保持できる。

 スタクニック氏は大手クライアント向けのレポート作成プロジェクトで、Quick Baseの標準機能を使って、複数のテーブルからデータを収集するテンプレートを作成した。テンプレートの作成とテストに要した時間は約6時間だった。このクライアントのデータの収集とレポート作成作業はこれまで何日もかかっていたが、このテンプレートのおかげで作業時間が数分に短縮したという。「テンプレートを再利用できるというメリットもある」とスタクニック氏は話す。

 「他のクライアントおよび総合的な業務管理作業でも、このテンプレートを利用するつもりだ」(同氏)

時間と経費の節約

 Veriteはノーコードプラットフォームを採用したことで業務効率を改善した。スタクニック氏の推計では、Quick Baseを使った自動化により、1カ月当たりスタッフの作業時間を60〜100時間ほど短縮できた。Veriteは少人数のスタッフでGapやNestleなどの大手クライアントを相手にしていることを考えれば、これは重要な成果だ。

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