「プログラミング的思考」を育成するための手段はコーディングだけではない。より容易に取り組める「アンプラグドプログラミング」「ビジュアルプログラミング」といった手段と、その実践例を見ていこう。
連載第1回「『プログラミング教育』は“競争に勝ち抜く社会人”を育てる手段になる?」でも触れたように、小学校では2020年にプログラミング教育が必修となる。これに先駆けて子ども向けのプログラミング教室を開設する動きが広がり、関連教材も急速に充実している。既に個人的にプログラミングを経験している小学生もいるはずだ。だが大半の学習者にはプログラミングの知識や経験がない。教員も同様だ。プログラミング教育どころか、プログラミングさえ“未知の領域”という教員は少なくないだろう。
十分な知識や経験がない教員や学習者が、プログラミングの基本的な考え方を学ぶためには、何から始めればよいのか。有効な手段となり得るのが、コンピュータを使わずにプログラミング思考を育てる学習・教育手法の「アンプラグドプログラミング」だ。一般的に、コンピュータを使わないコンピュータ科学の学習法を「アンプラグド」(「コンピュータサイエンスアンプラグド」「アンプラグドコンピューティング」とも)と呼ぶ。
アンプラグドプログラミングに基づく授業とは、どのようなものなのか。特定非営利活動法人(NPO法人)のiTeachers Academyが2017年10月に開催したイベント「次世代教員養成フォーラム2017」では、そのヒントとなり得るワークショップが開催された。プログラミング教育に詳しい平井 聡一郎氏(情報通信総合研究所)が実施したそのワークショップの様子を基に、具体的な実践方法を探る。
平井氏はワークショップの参加者に、アンプラグドプログラミングに基づく幾つかの課題を出した。ウオーミングアップを兼ねた最初の課題は、図形を描くことを通じた、プログラミングにおける「指示」の概念の理解だ。同氏は以下の流れで課題を進めた。
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