企業ネットワークの次世代技術として期待を集める「400ギガビットイーサネット」。導入の準備ができている企業は多くないが、その必要性は確実に高まっている。
インターネットや企業のデータセンターを流れるトラフィックは急増しており、その勢いが鈍る兆しはない。100ギガビットイーサネット(GbE)が登場して間もないが、既にさまざまなアプリケーションが、100GbEよりも高速なデータ伝送を可能とするイーサネット技術を必要としている。
イーサネットの次世代技術に位置付けられるのは400GbEだ。業界関係者は、400GbEのネットワークスイッチを最初に導入するのは大手パブリッククラウドベンダーになるだろうと予測している。クラウドベンダーが、保有するサーバのイーサネット接続をアップグレードすれば、それに合わせて大量のデータ伝送ができるように、企業のデータセンターにおけるイーサネット接続をアップグレードする必要がある。
パブリッククラウドベンダーは、クラウドサービス用のデータセンターを地理的に分散させて運用することで、バックアップやフェイルオーバー(稼働系から待機系への切り替え)機能を提供している。クラウドベンダーが保有するデータセンターのトラフィックはクラウドサービスの利用が広がるに連れて増大し、それに合わせてクラウドベンダーが持つデータセンター間のトラフィックも増えるだろう。そのため、クラウドベンダーはデータセンター間を接続するネットワークをアップグレードする必要がなる。
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