Googleの認定資格「Professional Cloud Architect」に合格するには、試験問題にどのように挑めばよいのか。実際の試験を解くときのポイントと、重点を置いて学習すべき分野を同社担当者に聞く。
IT管理者が、自社のクラウドインフラを設計する「クラウドアーキテクト」としてステップアップを望む場合に役立つ資格の一つに、Googleの認定資格「Professional Cloud Architect」がある。Professional Cloud Architectは、同社のクラウドサービス群「Google Cloud Platform」(GCP)を使いこなすために必要な能力を評価する。
GCPでセキュリティソリューションマネジャーを務めるイマーン・ガーニザダ氏は、著書『Google Cloud Certified Professional Cloud Architect All-in-One Exam Guide』(以下、オールインワン試験ガイド)で、試験合格に役立つノウハウや参考文献を紹介済みだ。中編「Google資格が認定する『クラウドアーキテクト』は『エンジニア』と何が違うのか」に続く本稿は、Professional Cloud Architectを取得するためのポイントを聞く。
―― Professional Cloud Architectの試験問題を解く際に、お勧めの方法は何でしょうか。
ガーニザダ氏: 受験者は試験時間を有効に使う必要がある。試験問題を解く際に私が勧める戦略は、まず一読し、30秒〜1分ほどですぐに答えられる問題から解答を試みることだ。分かる問題は解答し、できなければ印を付けて次の問題に進む。
それぞれの問題は、システムの構造を解析するリバースエンジニアリングの要素が大きく、受験者には読解能力と解答能力の両方が求められる。まず問題を解析しながら、この問題はコスト効率の改善を目的としているのか、セキュアなシステム構築を目的としているのか、といったことを理解する。次に問題の背景にあるビジネスのニーズと技術的ニーズを検討する。場合によっては正解が複数あるかもしれないが、最適なのはそのうちの1つだ。
私の考えでは、試験の合格のために必要な要素のうち、勉強で得た知識が75%を占める。残る25%は上述のような受験戦略と解答法が占める。
―― オールインワン試験ガイドはネットワークやセキュリティ、コンピューティング、コンテナなど、GCPがサービスを提供するさまざまな分野を紹介しています。これらの分野は全て試験範囲です。受験者にとって、最も難しいのはどの分野でしょうか。
ガーニザダ氏 私の意見ではネットワークだ。オールインワン試験ガイドがネットワークの章に入ると、技術的な深みが増す。ネットワークはクラウドインフラの中核を成す。私はネットワークについて、本書で最も徹底的に網羅した。複雑なテーマを取り上げつつ、読者のためにそれを単純化したいと考えたため、この項目の執筆には最も時間をかけた。
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