AWS認定資格「AWS Certification」を取得するには、試験に向けた入念な準備が必要だ。最も基本的な資格「AWS認定クラウドプラクティショナー」を例に取り、試験対策から試験当日までの7つのステップを説明する。
Amazon Web Servicesが提供する、同名クラウドサービス群に関するスキルと知識の認定資格「AWS Certification」のうち、最も基本的な資格が「AWS Certified Cloud Practitioner」(AWS認定クラウドプラクティショナー)だ。中編「AWS基本資格『AWS認定クラウドプラクティショナー』をあえて取る理由」に続く本稿は、AWS認定クラウドプラクティショナーの受験プロセスと基本的な試験対策を説明する。
以下の手順に従えば、AWS認定クラウドプラクティショナーの取得を効率よく進めることができる。AWS認定クラウドプラクティショナーの受験プロセスと試験対策方法を理解しておくことで、さらに高度なAWS Certification資格にも自信を持ってチャレンジできるようになるはずだ。
AWSは、AWS Certificationの各資格で取り上げる内容を説明した試験ガイドを用意している。例えばAWS認定クラウドプラクティショナーの試験は、基本的なクラウドサービスの概念やセキュリティ、コンプライアンス、技術、利用料金などを網羅した問題を出題する。
各試験について、AWSはサンプル問題と解答のセットも提供している。受講者はこれらを使えば試験の出題形式や想定設問に慣れることができる。各問題は複数の選択肢を提示し、一部の問題には正解が複数ある。
受験者はサンプル問題で試験の概要を把握し、自分が既に知っていることや自分が集中して取り組むべきことを判断できる。Udemyの同名サービスやGocertifyの「GoCertify」、Digital Cloud Trainingの同名サービスといったサードパーティーのオンライン学習サービスは、さまざまな模擬試験や教材を低料金で提供している。
AWSは講師によるトレーニングを対人またはオンラインで提供する。受験者が自分のペースで完了できる6時間の無料デジタルトレーニングもある。受講者はCloud AcademyやUdemy、A Cloud Guruなどが提供するオンライン学習サービスを試すこともできる。
受験者に対してAWSは、各資格に合わせたホワイトペーパーの確認を推奨している。例えばAWS認定クラウドプラクティショナーに関する同社のホワイトペーパーは、AWSのベストプラクティスと利用料金、サポートプランを網羅している。
AWSはAWS認定クラウドプラクティショナー試験の模擬試験を用意している。複数のテストセンターで模擬試験を実施しており、試験環境を受験前に体験できる。
自信が付いたら受験のスケジュールを立てる。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として、AWSはテストセンターを運営するパートナーと協力し、オンライン受験を可能にした。これにより受験者は受験スケジュールを調整しやすくなり、場合によっては同じ日に複数のAWS資格試験を受けることもできるようになった。
どこでどう試験を受けるにしても、試験中は自前のデバイスを使って調べ物をしたり、助けを求めたりすることは許されない。オンライン受験の場合もテストセンター受験と同様に、試験監督が試験の進行を担う。実質的に、試験は個人の部屋で受験しなければならず、試験中はずっとWebカメラから見える範囲内にいる必要がある。別の人が試験中の部屋に入室したり、PCで別の画面を開いたり、電話や書籍で何かを調べたりすれば、その試験は無効になる。開始前にはトイレに行っておくことを忘れずに。試験中に部屋から出ることはできない。
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