転職活動の際、求職者は「人事評価の仕方」や「仕事の進め方」を知りたいと考えるだろう。求職者は採用面接でどのように聞けばよいのか。企業側の回答例とともに紹介する。
本連載はここまでネットワーク管理者の採用に際して面接官が面接の際に求職者に聞くべきことと、求職者が答えるべき内容を紹介してきた(第1回「優れたネットワーク管理者を採用するために面接官が聞くべき“あの質問”」、第2回「『有能なネットワーク管理者に最も重要なスキル』を採用面接で問われたら何と答えるか」、第3回「ネットワーク管理者が採用面接で技術力と協働力をアピールできる答え方」)。第4回となる本稿以降は、求職者が面接の際に面接官に対して聞くべきこと、面接官が答えるべき内容を紹介する。
求職者は面接の場を利用して、職種と企業の両方に関してできるだけ多くのことを理解する必要がある。理解すべき内容には、採用担当者の採用に際しての目標や期待を明確に把握することが含まれる。
IT部門と事業部門との連携に関する質問を受けたとき面接官は、IT部門と事業部門がどのようにコミュニケーションを取っているのかを説明する必要がある。企業が事業の成功にIT部門が不可欠だと考えている場合は、その点を例示して強調しよう。面接官は、事業部門向けIT研修や、IT部門と事業部門との一貫したコミュニケーションがベストプラクティスの確立とリスクの低減にどのように役立っているのかも話すとよい。
もしIT部門に、他の従業員からのネットワークやアプリケーションに関する質問に答えられる技術に精通した従業員がいる場合、面接官はそのことを話すとよい。こうした従業員がいることで、エンドユーザーとなる従業員の満足度向上にどのように影響したのかを求職者に伝える。具体的には「ヘルプデスクへの問い合わせが減少した」といった例が挙げられる。
IT担当者の業績を効果的に評価するためには、評価の一貫性とコミュニケーションが不可欠だ。面接官は、自社がネットワーク管理者の仕事を評価するために採用している基準を求職者に説明しよう。これらの基準が全社的な目標とどのように関係しているのかも話す。特定のプロジェクトの成果に対して、賞与をはじめとするインセンティブが与えられる場合には実例を示す。
昨今企業がIT運用の方法を変えつつある中で、人的なリソースの見直しを進める企業もある。これまでIT運用に関わる人材を社内だけで賄っていた企業が、コスト削減をはじめとする理由でサードパーティーベンダーの力を求める可能性がある。一方で、以前は外注していた業務の内製化を選択する企業もある。
求職者は、企業がIT運用にどのように取り組んでいるのかを理解することが重要だ。そのためには以下のような質問をするとよい。
第5回も引き続き、ネットワーク管理者の面接において、求職者が面接官に聞いておくべきことと、面接官が答えるべき内容を紹介する。
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