AzureやTeamsのプロを認める認定試験「AZ-104」「MS-700」とは? 合格するには挑戦すべきMicrosoftクラウド認定試験4選【第2回】

Microsoftは「Microsoft Azure」「Microsoft Teams」といった、主要クラウドサービスの管理スキルを問う認定試験を提供する。その中から「AZ-104」「MS-700」の試験範囲と、合格で得られる認定資格を説明する。

2022年08月19日 08時15分 公開
[Brien PoseyTechTarget]

 Microsoftは、ユーザー企業のIT担当者が同社のクラウドサービスのスキルを習得し、証明できるようにするための複数の認定資格および認定試験を用意している。同社の認定試験の中から「AZ-104: Microsoft Azure Administrator」(AZ-104)と「MS-700: Managing Microsoft Teams」(MS-700)を詳しく説明する。

AZ-104: Microsoft Azure Administrator

 Microsoftのクラウドサービス関連の認定資格取得を目指すときに、最初に受験を検討すべき認定試験がAZ-104だ。合格すれば、IT担当者はMicrosoftのクラウドサービス群「Microsoft Azure」を使ってインフラの実装や管理、監視ができることを証明できる。

 Azureには、Microsoftのオンプレミスサーバ製品と似た仕組みを持つ複数のクラウドサービスがある。こうしたオンプレミスサーバ製品を利用していたIT担当者は、AZ-104の受験を通して、Azure移行を進める際に役立つ知識が得られる可能性がある。

 AZ-104は、試験範囲にID管理や仮想ネットワークなどを含む。具体的には、以下のスキルを問う。

  • AzureのID管理
  • ストレージの構成と管理
  • 仮想マシンの構成と管理
  • 仮想ネットワークの構成と管理
  • Azureリソースの監視とバックアップ

 Microsoftの認定資格の中には、複数の認定試験への合格を要件とするものもある。ただしAzure管理者の認定資格「Microsoft Certified: Azure Administrator Associate」は、AZ-104に合格するだけで取得できる。

MS-700: Managing Microsoft Teams

 MS-700も受験を検討すべき、クラウドサービス関連のMicrosoft認定試験の一つだ。Microsoftのユニファイドコミュニケーション(UC)システム「Microsoft Teams」を利用してテレワークを実施する企業では、Teams関連スキルの需要は高くなる。MS-700の合格には、チャットやWeb会議、通話、デバイスなど、さまざまなTeamsの構成要素を把握し、導入や管理の方法に精通することが求められる。

 主なMS-700の試験範囲は以下の通りだ。

  • Teamsの利用計画の策定
  • チャットと通話、会議の管理
  • Teamsと関連アプリケーションのポリシーの管理

 MS-700に合格すると、Teams管理者の認定資格「Microsoft 365 Certified: Teams Administrator Associate」を取得できる。


 次回はMicrosoftのサブスクリプション形式のオフィススイート「Microsoft 365」に関する認定試験「MS-100: Microsoft 365 Identity and Services」(MS-100)と「MS-101: Microsoft 365 Mobility and Security」(MS-101)を詳しく説明する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...