Microsoftは「Microsoft Azure」「Microsoft Teams」といった、主要クラウドサービスの管理スキルを問う認定試験を提供する。その中から「AZ-104」「MS-700」の試験範囲と、合格で得られる認定資格を説明する。
Microsoftは、ユーザー企業のIT担当者が同社のクラウドサービスのスキルを習得し、証明できるようにするための複数の認定資格および認定試験を用意している。同社の認定試験の中から「AZ-104: Microsoft Azure Administrator」(AZ-104)と「MS-700: Managing Microsoft Teams」(MS-700)を詳しく説明する。
Microsoftのクラウドサービス関連の認定資格取得を目指すときに、最初に受験を検討すべき認定試験がAZ-104だ。合格すれば、IT担当者はMicrosoftのクラウドサービス群「Microsoft Azure」を使ってインフラの実装や管理、監視ができることを証明できる。
Azureには、Microsoftのオンプレミスサーバ製品と似た仕組みを持つ複数のクラウドサービスがある。こうしたオンプレミスサーバ製品を利用していたIT担当者は、AZ-104の受験を通して、Azure移行を進める際に役立つ知識が得られる可能性がある。
AZ-104は、試験範囲にID管理や仮想ネットワークなどを含む。具体的には、以下のスキルを問う。
Microsoftの認定資格の中には、複数の認定試験への合格を要件とするものもある。ただしAzure管理者の認定資格「Microsoft Certified: Azure Administrator Associate」は、AZ-104に合格するだけで取得できる。
MS-700も受験を検討すべき、クラウドサービス関連のMicrosoft認定試験の一つだ。Microsoftのユニファイドコミュニケーション(UC)システム「Microsoft Teams」を利用してテレワークを実施する企業では、Teams関連スキルの需要は高くなる。MS-700の合格には、チャットやWeb会議、通話、デバイスなど、さまざまなTeamsの構成要素を把握し、導入や管理の方法に精通することが求められる。
主なMS-700の試験範囲は以下の通りだ。
MS-700に合格すると、Teams管理者の認定資格「Microsoft 365 Certified: Teams Administrator Associate」を取得できる。
次回はMicrosoftのサブスクリプション形式のオフィススイート「Microsoft 365」に関する認定試験「MS-100: Microsoft 365 Identity and Services」(MS-100)と「MS-101: Microsoft 365 Mobility and Security」(MS-101)を詳しく説明する。
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