初心者歓迎の機械学習資格「Azure Data Scientist Associate」とは? 合格するにはAWS、Microsoft、Googleの機械学習認定資格【中編】

IT分野でのキャリアパスを広げるには、機械学習認定資格の取得が役立つ。実は機械学習の初心者でも挑戦できる資格がある。「Azure Data Scientist Associate」がそれだ。どのような知識があれば合格できるのか。

2022年02月09日 08時15分 公開
[Dan SullivanTechTarget]

関連キーワード

Amazon Web Services | Microsoft Azure | Google


 IT分野でのキャリア形成に役立つ、大手クラウドベンダーの機械学習認定資格。Amazon Web Services(AWS)の「AWS Certified Machine Learning - Specialty」を紹介した前編「“機械学習のプロ”を認める『AWS Certified Machine Learning - Specialty』とは? 合格するには」に続き、中編となる本稿はMicrosoftの「Azure Data Scientist Associate」を取り上げる。

初心者歓迎 知っておきたい「Azure Data Scientist Associate」とは

 機械学習の代表的な認定資格として、以下の3つがある。

  • AWSのAWS Certified Machine Learning - Specialty
  • MicrosoftのAzure Data Scientist Associate
  • Googleの「Professional Machine Learning Engineer」

 AWS Certified Machine Learning – SpecialtyやProfessional Machine Learning Engineerと比べ、Azure Data Scientist Associateは初心者向けであるのが特徴だ。受験者には、クラウドサービス群「Microsoft Azure」での機械学習モデルの実装と実行の他、予測モデルのトレーニング、データ分析ツール「Azure Databricks」の実用的な知識が求められる。

 Azure Data Scientist Associateの試験は40〜60問で構成し、試験時間は100分間。受験料は165ドル(国内では2万1103円)。対象言語は英語、日本語、簡体中国語、韓国語、ドイツ語、繁体中国語、フランス語などだ。MicrosoftはAzure Data Scientist Associateがカバーする内容の配分を次のように公表している。

  • 25〜30%:機械学習に使用するAzureリソースの管理
  • 20〜25%:機械学習モデルの構築とトレーニング
  • 35〜40%:機械学習を使った製品の開発と管理
  • 10%:機械学習の運用

 受験に当たり、Microsoftは4つの準備コースを提供している。受講時間はそれぞれ3時間〜10時間だ。

  • Create machine learning models(機械学習モデルの構築)
  • Microsoft Azure AI Fundamentals(Azureの人工知能技術の基礎知識)
  • Build and operate machine learning solutions with Azure Machine Learning(機械学習モデル構築ツール「Azure Machine Learning」を使った機械学習システムの構築と運用)
  • Build and operate machine learning solutions with Azure Databricks(データ分析/人工知能システム構築支援ツール「Azure Databricks」を使った機械学習システムの構築と運用)

 他にも試験準備ができるオンライン講座として、Udemyの「DP-100 Microsoft Azure Data Scientist Complete Exam Prep」やCourseraの「Machine Learning Specialization」がある。後者は実用の観点から、機械学習の知識を深められる。受講には機械学習の実務経験が必要だ。


 後編は、GoogleのProfessional Machine Learning Engineerを取り上げる。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...