2011年04月05日 09時00分 UPDATE
特集/連載

エンタープライズリスク管理と事業継続の基礎避ける・減らす・分散する・受容する──BCPのためのリスク管理

エンタープライズリスク管理は、事業継続計画(BCP)策定の要となる部分だ。リスク、脅威、脆弱性そしてリスク管理プロセスを理解することが、事業継続プロフェッショナルの仕事の基本だ。

[Paul Kirvan,TechTarget]

 リスク管理と事業継続をめぐる議論の大前提となるのはリスクの定義だ。リスクに対してはさまざまな定義が存在するが、結局のところ、どのような作業であっても、何らかの問題が起きる可能性があるということに行き着く。問題が起きる確率あるいは可能性が、その作業に関連したリスクとなるのだ。ある作業がこれまで常に成功し、一度も問題が発生しなかったとすれば、失敗(リスク)の可能性はゼロと見なせるかもしれない。しかし現実的に考えれば、どれほどささいなことであっても、ある出来事あるいはプロセスに伴って何かが起きる確率あるいは可能性は0と1の間、つまり0%と100%の間なのだ。

 例えば、ある障害(1時間未満の停電など)が、(保険会社の統計に基づいて)5回に1回の割合で起きる可能性があるとすれば、そのリスクの可能性(確率)は0.2(20%)であり、3回に1回の割合で起きる可能性があれば、リスクの可能性は0.33(33%)ということになるだろう。これに対して、気まぐれな小惑星が地球に衝突する確率はゼロに近く、ある人が風邪をひいて仕事を休む確率は1に近いといえるだろう。

 リスクを評価する際には、ある出来事が起きる可能性、その出来事の潜在的深刻度(正常なプロセスに与えるダメージなど)、そして状況の脆弱性(その出来事の発生に寄与する弱点など)を分析する。さらに、その出来事の発生確率と潜在的深刻度と脆弱性を掛け合わせる。

 言い換えれば、事業継続のリスクは次の式で表されるということだ。

リスク = 確率 × 深刻度 × 脆弱性

 この式を簡単な表にまとめると以下のようになる(表中の数値は例)。

この記事を読んだ人にお薦めの関連記事

注目テーマ

ITmedia マーケティング新着記事

news042.jpg

訪日外国人観光客が礼賛、おもてなし力が高い日本の都市トップ10――Airbnb調査
訪日外国人旅行者の目的が体験型消費に移行しつつあるといわれる中、どのような都市が高...

news033.jpg

Facebook日本進出から10年、個人情報不正利用問題が広告事業に与える影響は?
Facebook日本進出10周年に当たり、フェイスブックジャパンは記者向けの説明会を開催。気...

news114.jpg

LINE、QRコード読み込みで即時抽選ができる店頭販促支援サービス「LINEインスタントウィン」を提供
LINEは、「LINE」を活用した店頭販促ソリューション「LINE SP Solutions」の新メニューと...