目指せ“生涯アドレス化” 慶應義塾が考える「Google Apps for Education」の使い道「Google Atmosphere Tokyo 2015」リポート(1/2 ページ)

グーグルの「Google Apps for Education」を導入してメールシステムを刷新した慶應義塾。その狙いとは何か。導入や運用時に直面した課題とは。担当者が語る。

2015年07月24日 08時00分 公開
[鳥越武史TechTargetジャパン]

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画像 慶應義塾が提供開始した「新慶應メール」は、Google Apps for Educationを採用した(出典:慶應義塾のWebサイト)

 「私学の雄」と呼ばれる慶應義塾大学を擁する慶應義塾(東京都港区)。学生や教職員、一貫教育校の児童・生徒など合わせて約5万人を擁する同塾が2015年3月、メールシステムをグーグルのコミュニケーションサービス群「Google Apps for Education」の「Gmail」へと刷新した。ランニングコストの負担をはじめとする従来のメールシステムの課題の払拭だけでなく、コラボレーションの活性化などメールシステムにとどまらない活用方法も模索している。

 Google Apps for Educationへの移行は決して順風満帆ではなかったと、慶應義塾ITC(インフォメーションテクノロジーセンター)本部 事務長の金子康樹氏は語る。その金子氏が、グーグルが2015年6月に開催した法人向けイベント「Google Atmosphere Tokyo 2015」に登壇した。慶應義塾のメールシステム刷新のいきさつやGoogle Apps for Educationの選定理由、今後の活用方針などを、同氏の講演内容を基に紹介する。

メールシステム刷新の背景:大量ユーザーのライセンスコストが重荷に

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