VMwareとOpenStackの比較バトル、焦点はハイブリッドクラウドへプライベートクラウドで主流になるのは?

VMwareのハイブリッドクラウド戦略が進化している。一方OpenStackは充実したサービスラインアップを生み出し続けている。そのため、この2つのプラットフォームの比較論争が再び白熱する。

2017年11月13日 05時00分 公開
[Jim O'ReillyTechTarget]

 ハイブリッドクラウドの導入が拡大するにつれ、VMwareとOpenStackのプライベートクラウド論争が過熱するのは確実だ。

 VMwareがデータセンター仮想化の主導権を握っているのは間違いない。だがクラウドコンピューティング市場への参入はやや遅かったようだ。そのため、企業のプライベートクラウドの基盤としてOpenStackを導入する傾向が続いている。だがOpenStackの導入は広がっているとはいえ、運用環境への転換はなかなか進まない。規模、使いやすさ、機能の完全性といった問題が原因となり、大きな市場へのOpenStackの参入は遅れている。

 こうしたOpenStackの遅れにより、クラウド市場におけるVMwareの勢いが復活している。VMwareは、Amazon Web Services(Amazon)の「Amazon Web Services」(AWS)、Googleの「Google Cloud Platform」(GCP)、Microsoftの「Microsoft Azure」など群雄が割拠するパブリッククラウド市場に参入するのではなく、同社が最も得意とするデータセンター仮想化に重点を置く。既に同社のテクノロジーの訓練を受けた多くの管理者や、IT部門において培った長年の経験により、VMwareはクラウド戦略に新たな解釈を加えた。

VMwareとOpenStackの比較論争に影響を与えるAWS

ITmedia マーケティング新着記事

news079.jpg

狙うは「銀髪経済」 中国でアクティブシニア事業を展開する企業とマイクロアドが合弁会社を設立
マイクロアドは中国の上海東犁と合弁会社を設立。中国ビジネスの拡大を狙う日本企業のプ...

news068.jpg

社会人1年目と2年目の意識調査2024 「出世したいと思わない」社会人1年生は44%、2年生は53%
ソニー生命保険が毎年実施している「社会人1年目と2年目の意識調査」の2024年版の結果です。

news202.jpg

KARTEに欲しい機能をAIの支援の下で開発 プレイドが「KARTE Craft」の一般提供を開始
サーバレスでKARTEに欲しい機能を、AIの支援の下で開発できる。