Windows 7好きの従業員も納得か
オールドWindowsとの別れは突然に Windows 10移行で「これなら確実」と胸を張るための準備
「Windows 10」へアップグレードする時にありがちなミスを回避し、Windows 10の潜在能力を十分に引き出すことができれば、そろそろ社内ユーザーも旧版Windowsに別れを告げる時だと納得してくれるだろう。
何かを変えるというのは難しくもあり、刺激的でもあり、避けられないことでもある。Windows OSに関していえば、IT部門が今取り組むべき最新の変更は「Windows 10」へのアップグレードだ。
IT管理者はWindows 10へのアップグレードに際して、適切な手順に従い、移行のメリットをよく理解し、移行の流れを明確にすることによって、優位な立場を維持できる。IT部門がアップグレードで起こりがちなトラブルを回避し、旧版Windowsからの移行方法をよく理解し、Windows 10の潜在能力を十分に引き出すことができれば、社内のユーザーも、そろそろ「Windows XP」や「Windows 7」や「Windows 8」に別れを告げるべき時が来ていることを納得してくれるだろう。
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Windows 10アップデートの悩み
Windows 10に移行する理由
Windows 10を導入すれば、管理が楽になり、サポートサービスも利用しやすく、より快適なユーザーエクスペリエンスを享受できる。例えばWindows 10では、モバイルデバイス管理(MDM)の適用範囲が拡大したり、認証基盤「Active Directory」の機能が強化されたりした。クラウドベースの管理基盤「Microsoft Intune」を使ってWindows 10更新プログラムの展開リングを設定、管理したり、「グループポリシーオブジェクト(GPO)」を使ってエンドポイントをロックしたりすることも可能だ。生体認証機能「Windows Hello」を使ったサインインなど、より厳しいセキュリティポリシーも実施できる。操作の多くは直観的であり、これまでのバージョンとよく似ているので、大半のエンドユーザーはトレーニングをほとんど受けなくてもWindows 10に適応することが可能だ。処理速度の高速化はユーザーにとって大きな魅力であり、生産性の向上も期待できる。
MicrosoftはWindows 10向けの更新プログラムとパッチを無料サポートの一環として提供している。Microsoftが目下注力しているのはWindows 10のセキュリティ強化であり、Windows 7はWindows 10よりも弱点が多く攻撃に対して脆弱だ。Windows 7の延長サポートが2020年1月14日に終了予定であることを踏まえ、そろそろ企業はWindows 7から卒業する方法について検討を始める必要がある。
バージョン別のアップグレード手順
Windows XPやWindows 7やWindows 8など、旧版Windowsをいまだに利用している企業は少なくない。だが最新ハードウェアはWindows XPをサポートしておらず、Windows 7は延長サポート期間の終了が近づきつつあり、Windows 8は企業に広くは浸透していない。WindowsのどのバージョンからWindows 10に移行するかによって、アップグレードの道筋は異なる。移行前に適切な手順をよく理解しておくことが肝要だ。
Windows XP
Windows XPからWindows 10に移行するには、クリーンインストールが最善だ。まずエンドユーザーがWindows XPで使用しているアプリケーションをリストアップし、Windows 10でテストする。恐らく大半のアプリケーションは更新が必要となる。中にはライセンスや互換性の問題から、リプレースが必要なアプリケーションもあるだろう。恐らく一部のハードウェアやプロセッサやグラフィックスカードについても、Windows 10の要件を満たすためには事前のリプレースが必要となる。
Windows 7
Windows 7からWindows 10へのアップグレードは最もスムーズに実施できる。IT部門はまずライセンス費用をチェックし、Windows 10のどのエディションに移行すべきかを確認する。次に、重要なセキュリティ設定やアプリケーションが消えないよう、Windows 7はパッチが全て適用された最新の状態で動作していることを確認する。「Get Windows 10」アプリケーションをダウンロードすれば、Windows Updateが移行を実行してくれる。このアプリケーションは「Windows 8.1」でも利用可能だ。
他には、イメージファイルを使ってWindows 10にアップグレードする方法もある。Windows 7向けのアプリケーションの多くはWindows 10でも動作するが、移行をスムーズに進めるためには、念のためWindows 10への対応とハードウェア要件を再確認するのが賢明だ。
Windows 8
Windows 8からWindows 10へのアップグレードは、Windows XPからの移行ほど大掛かりではないが、Windows 7からの移行よりも若干複雑だ。そのためWindows 7から移行する場合と比べて、幾つかの点でより入念な準備が必要となる。まず事前にWindows 8.1にアップデートし、更新プログラムを全てインストールしておくこと。Windows 8からWindows 10へのインプレースアップグレードを実行すると、アプリケーションに影響が及ぶ可能性がある。IT部門は使用中のアプリケーションをリストアップし、全てのアプリケーションについて、Windows 10への対応を確認する必要がある。インプレースアップグレードを実行した場合、大半のアプリケーションと設定はそのまま残る。
社内の環境をWindows 10にアップグレードすることに不安を感じるようなら、Microsoftが提供する無償ツール「Assessment and Planning Toolkit」を使うといい。このツールはエンドユーザーが使用している業務アプリケーションを全て洗い出し、各アプリケーションについてWindows 10への対応状況を確認できる。
アップグレードで発生し得るトラブル
車での長旅と同様、Windows 10へのアップグレードの道のりにもトラブルは付き物だ。IT管理者はまずライセンス費用をしっかりと確認しなければならない。Windows 10の価格はエディションによって異なるからだ。古い仮想プライベートネットワーク(VPN)クライアントや旧版Windows向けデバイスドライバを使用している企業の場合、Wi-Fi接続で問題が発生する可能性がある。VPNクライアントの問題への対応策として、Microsoftは自動トラブルシューティングユーティリティーを用意している。古いドライバに問題がある場合は、Windowsのデバイスマネージャーを使ってドライバの互換性を確認できる。
企業によっては、Windows 10にアップグレードした後にドライバ互換性の問題が発覚し、ハードウェアのテストがさらに必要となったケースもある。Windows 10へのアップグレードの影響がオフィススイート「Microsoft Office」に及び、思わぬ苦労を強いられた企業もある。Officeに関連した問題の解決方法は幾つかあるが、まずは「保護ビュー」を無効にしてみるのが手っ取り早い。保護ビューは、Officeの処理をサンドボックス化し、他のアプリケーションから隔離することによって、潜在的な攻撃を阻止する機能だ。
さらにIT部門は管理の体制を見直す必要がある。Windows 10はモバイルデバイスからセキュリティを管理でき、新しいグループポリシー設定も追加された。そのため管理担当者を増やす必要はないが、一方では管理すべきユーザー数が増えることになる。IT部門は全てのユーザーやデバイスに目を配り、更新プログラムを漏れなく適用しなければならない。アップグレードの完了後も、Windows 10を常に最新のパッチと更新プログラムが適用された状態に保つことが肝要だ。
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