「全くの初心者だった」 歯科医が開発した補綴治療計画ツールに込める思い歯科医自身が「FileMaker」で構築

恵愛歯科クリニックが「FileMaker Pro」で独自開発したソフトウェア「Owlview(アウルビュー)」。なぜ歯科用ソフトウェアを院長自身が開発したのか。工程や費用はどうだったのか。院長の杉原 新氏に聞いた。

2018年01月24日 05時00分 公開
[村上和巳]
恵愛歯科クリニック 恵愛歯科クリニックの診察台端末と「Owlview(アウルビュー)」《クリックで拡大》

 1990年に開業した千葉市稲毛区の恵愛歯科クリニック。月間の診療件数は約700件と、歯科としては少なくない患者に歯科治療を提供している。同クリニックは一般歯科、小児歯科としての保険診療に加え、自由診療のインプラント治療(顎の骨に人工歯根を埋め込み、欠損した歯を補う治療)なども提供している。治療に際しては、患者の目の前に設置したモニターに口腔(こうくう)内の治療の様子を表示するといった、新たな取り組みを実施している。

 一般的に、歯科の自由診療の価格は、通常の保険診療に慣れた一般人にとっては極めて高額に映りがちだ。そこで同クリニックは、治療の実際や自由診療の見積額を患者に分かりやすく示すツールを利用している。それが市販のデータベースアプリケーション開発ツール「FileMaker Pro」をベースに、クリニックで独自開発したソフトウェア「Owlview(アウルビュー)」だ。ソフトウェア開発のいきさつや現状について、院長の杉原 新氏に聞いた。

患者の満足度を追求する、より良い自由診療

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