2018年12月27日 05時00分 公開
特集/連載

IoT時代の課題を解説無線LAN新規格「IEEE 802.11ax」「11ah」はなぜ必要か

接続デバイス数の増加や利用シーンの多様化によって新たな課題が浮上する無線LAN。新規格の「IEEE 802.11ax」と「IEEE 802.11ah」がその課題をどのように解決できるのか説明する。

[遠藤文康,TechTargetジャパン]

画像 標準化に向けて活動中のIEEEのタスクグループ(出典:NTT説明資料)

 1人当たりの利用デバイス数の増加や、IoT(モノのインターネット)による屋外での接続デバイスの多様化を背景に、新たな無線LAN規格の標準化や実用化の動きがある。

 2013年に標準化した「IEEE 802.11ac」の進化版として、標準化団体IEEE(米電気電子技術者協会)のタスクグループ(TG)において審議が進んでいるのが「IEEE 802.11ax」。無線LANの普及促進を図る業界団体、Wi-Fi Allianceが無線LANを世代別に見分けるために2018年10月に発表した表記法によれば「Wi-Fi 6」、つまり無線LANの第6世代に当たる規格だ。第5世代に当たるIEEE 802.11acのデータ伝送速度は最大6.93Gbpsまで高速化している。だがデバイスが密集した環境ではトラフィックが混雑してスループット(実環境におけるデータ伝送速度)が出にくくなる。それを解消するための技術がIEEE 802.11axに導入される。

 2016年に標準化が完了した「IEEE 802.11ah」(Wi-Fi Allianceの認証プログラムでは「Wi-Fi HaLow」)は、屋外でのIoTインフラに適した規格だ。こちらは法整備の遅れもあり、国内ではまだ商用化していない。ただし通信事業者やメーカー、学術団体などが2018年11月に「802.11ah推進協議会」を発足させ、実用化に向けた動きを強めている。

 これら無線LANの新規格について、2018年11月に開催されたマイクロ波関連イベント「MWE 2018」のセミナー内容を基に整理する。

「IEEE 802.11ax」が必要になる理由

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