無線LANの高速化技術「MU-MIMO」(マルチユーザーMIMO)とは?「IEEE 802.11ax」でも採用

「MU-MIMO」は魔法ではないが、そう考えるネットワークエンジニアもいる。MU-MIMOは、無線LANにどのような効果をもたらすのか。

2018年09月20日 05時00分 公開
[Craig MathiasTechTarget]

関連キーワード

無線LAN | ネットワーク


画像

 伝説のサイエンスフィクション(SF)作家アーサー・C・クラークは、かつてこう書いた。「十分に発達した科学技術と魔法は、見分けが付かない」

 無線LANの「MIMO」(Multiple Input Multiple Output)と最新の「マルチユーザーMIMO」(MU-MIMO)に驚嘆させられる人は多いはずだ。キャリアの大半を無線ネットワークに費やしてきた立場でも、これらの技術が可能にすることには驚きを隠せない。

 MIMOは現行の無線LAN規格「IEEE 802.11n」から採用され、驚異的なパフォーマンスの向上を実現した。

MU-MIMOが解決した問題

 同じ周波数かつ至近距離で、複数の無線LANシステムが同時にデータ伝送を試みると、干渉が発生する。少なくとも全体的なデータ伝送容量が多少低下する可能性が高まる。

 携帯電話のような免許制の無線サービスでは、こうした問題を回避するために、データ伝送のスケジュールを設定できる。一方で免許不要の周波数帯には、こうした制御がない。そのためクライアントは、発生した干渉をそのまま受け入れなければならない。

 無線LAN業界は、干渉に伴う潜在的な問題に対処するために、多数の手法を編み出してきた。そのほとんどは、無線送信する前のデータを変調(電波向けに変換)して符号化する方法に関連する手法だった。

 残っていた大きな問題は、どんなときでも1つのクライアントしかデータを受信できないことだ。通信を求める他のクライアントは、データ伝送の終了まで待機する必要があった。その結果、全体的なデータ伝送容量が制限されることになった。その問題を解決するのがMU-MIMOだ。

ITmedia マーケティング新着記事

news101.jpg

郵送業務を電子化する理由 3位「テレワークへの対応」、2位「業務の迅速化・省力化」で1位は?――リンクス調査
キャンペーンのお知らせや新商品の紹介のダイレクトメールなど、個人宛てに送付する郵便...

news172.png

WACULが「AIアナリストSEO」を大幅刷新 コンテンツ作成×外部対策×内部対策×CVR改善をワンストップで支援
月額30万円でAI技術を活用したコンテンツ制作、約4万サイトの支援データ、熟練コンサルタ...

news150.jpg

SFAツール「Kairos3 Sales」にモバイルアプリ版 訪問営業の生産性向上へ
モバイルアプリ上で、リアルタイムで営業活動の確認・記録が可能になる。