3つの製品をパッケージした、情報流出前・流出後それぞれに対応するDLP(情報漏えい対策)製品を8月にリリースする。
マカフィーは4月22日、データ漏えい防止を目的としたソフトウェアパッケージ製品「McAfee Total Protection for Data」(以下、MTPD)を発表した。同社が買収で得た3つの製品をまとめたもので、情報漏えい対策とデバイス管理、暗号化の機能で機密データの流出を防ぐ。8月より販売を開始する。
MTPDは、同社が2006年10月に買収したイスラエルOnigmaのホスト型データ漏えい対策ソリューションと、2007年10月に買収したオランダSafeBootの暗号化ソリューションを組み合わせた、DLP(情報漏えい防止対策)のスイート製品。具体的には、
の3つのソフトウェア製品で構成される。
このうち、1はコンテンツにデータの動きを追跡するためのタグ(識別子)を付けることで、機密内容の一部がコピーされて電子メールやインスタントメッセンジャーなどで送られるのを防ぐことができる。単体製品として2007年9月に発売済み。また、2も外部メディアへ許可されないデータコピーが行われるのをブロックする機能を提供するツールで、1とともに情報漏えいを未然に防ぐソリューションとなる。それに対して、モバイル端末も含めて認証付きのデータ暗号化を施し、不正に情報を閲覧・利用できなくする3は、情報流出後のソリューションという位置付けとなる。「組み合わせにより事後対応型、コンプライアンス対応型など、段階的なデータ保護のアプローチが可能」(マカフィー)だという。なお、3については、監査・リポート機能を提供する管理ツール「McAfee ePolicy Orchestrator」(ePO)との統合が2008年中に行われる予定。
価格は、501〜1000ノード(端末)の場合、1ノード当たりサポート料込みで2万6500円。
MTPDの販売開始に伴い、同社はコンプライアンス面からセキュリティ対策製品を扱うデータプロテクション事業部を設立した。「日常的に起こる機密データの損失は、デバイスやメモリの紛失・盗難、メールの誤送信、PCの持ち出しによるものがほとんど。データに対する最大の脅威は内部にある」とした上で、マカフィーにはこうしたインシデントに対処できるデータ保護のポートフォリオが1社で提供できる強みがあると話した。
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