ユーザーが検索条件を設定することで、JVNの膨大な脆弱性情報データベースから必要な情報のみを簡単に取り出せるツールを新たに開発した。
情報処理推進機構(IPA)は10月23日、IPAが公開する脆弱性情報データベース「JVN iPedia」から必要な情報を収集しやすくするツール「MyJVN」を開発したと発表した。同日より公開、Web上で利用できる。
JVN iPediaはIPAが2007年4月より公開開始した国内向けの脆弱性対策情報データベースで、10月23日現在ソフトウェアなどに関する5400件以上の情報が登録されている。Webサイト上で目的のソフトウェアの製品名やキーワードを入力して脆弱性情報を調べることができるが、IPAでは小中規模組織のユーザーが自身に関係する情報だけをより効率的に収集できるよう、MyJVNを開発。フィルタリングの条件設定やチェックリスト機能、自動再検索機能などの便利な機能を実装した。
ツール初回起動時には、主立ったベンダー製品やフィルタリング条件があらかじめ設定された「既定」と、任意に製品、フィルタリング条件を選ぶ「カスタム」の2種類から選択する。カスタムでは、フィルタリング条件としてベンダー製品や、IPAが導入する脆弱性評価システム(CVSS)に基づくセキュリティの「深刻度」をはじめ、「脆弱性発見日」「脆弱性更新日」「検索結果表示件数」を指定可能。また、検索結果をチェックリストとして表示し、情報発行日や脆弱性情報IDを基準に並び替えをしたり印刷したりできる。
このほかIPAでは、ソフトウェア製品名を記述するための共通基準であるCPE(Common Platform Enumeration:共通プラットフォーム一覧)をJVNに適用し、客観的かつ効率的な脆弱性情報利用基盤の整備を進めるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
自社のWebサービスやアプリの安全性をチェックする脆弱性診断は、これまでIT部門で担当することが多かったが、開発部門や事業部門でも実施したいというニーズが高まっている。求められているのは、より手軽な脆弱性診断ツールだ。
クラウドの活用や拠点の分散が進む中で、従来型SD-WANの脆弱性がランサムウェア攻撃を増大させる一因になっている。今こそゼロトラスト型アーキテクチャのアプローチが求められているといえるだろう。本資料では、その方法を解説する。
企業のITシステムがクラウドに移行するに伴い、サイバー脅威のリスク増大やネットワークパフォーマンスの低下が問題視されている。そこで本資料では、世界の50以上の地域にデータセンターを擁するNetskope SASEソリューションを紹介する。
ネットワークの機器やソフトウェアなどの脆弱性を突く手法であるゼロデイ攻撃は、修正プログラムがリリースされるまでの期間に攻撃を行うため、抜本的な対策が難しいといわれている。本動画では、その理由と有効な対策を紹介する。
事業者が運用してきたドメインを手放した直後に、第三者がそれを取得し、偽サイトなどを公開して悪用する「ドロップキャッチ」という攻撃の手口がある。このような不正を未然に防ぐための対策を、2分弱の動画で解説する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。