2010年12月17日 08時00分 公開
特集/連載

米ボーイングのクラウド採用はセキュリティが最優先適正評価でクラウド事業者にプレッシャーをかけよ

技術的には実現可能でも、Boeingの複雑な組織構造の中でクラウドコンピューティングを推進するのは困難を極めた。

[Carl Brooks,TechTarget]

 数年前、BoeingのITセキュリティ専門家、E・J・ジョーンズ氏には名案があった。ソースコード検証アプリケーションを自分の手元からAmazon Web Services(AWS)に移したいと思ったのだ。AWSなら同アプリに最適で、自分のニーズに完ぺきにかない、相対的には破格の料金で、社内インフラチームの負担にもならないはずだった。

 問題は、ジョーンズ氏がもともと慎重な性格だったことに加え、勤務先は何事も、特にセキュリティについては軽く受け止めることのない会社だったことだ。Boeingには、、クラウドコンピューティングの概念を組織に浸透させる手段が必要だった。ジョーンズ氏率いるITセキュリティ部門はその手段を見つける責務を担った。

 「初期のBoeingアプリの1つをクラウドに置きたかった」というジョーンズ氏が小規模のプロジェクトにクラウドコンピューティングを利用したいと思ったのは、例によってその手軽さ、安さ、速さを考えてのことだった。「われわれには帯域幅が足りない。それならクラウドを使おう」と考えた。

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