ゲートウェイセキュリティに関する読者調査リポート
次世代ファイアウォールが一番人気、読者が選ぶ次の投資先
ファイアウォールをはじめとする「ゲートウェイセキュリティ」の導入率トップは何か。今後導入が進む製品は。TechTargetジャパンの読者調査から明らかにする。
TechTargetジャパンは2013年7月17日から30日にかけて、TechTargetジャパン会員を対象に、各種ファイアウォールや侵入検知システム(IDS)/侵入防御システム(IPS)といった、ネットワークの境界などに設置するセキュリティ対策製品「ゲートウェイセキュリティ製品」に関するアンケート調査を実施した。ゲートウェイセキュリティ製品の導入状況や運用方式、課題などを聞いた。本稿は、アンケート調査から明らかになったゲートウェイセキュリティに関する実態の一部を抜粋して紹介する。全ての結果を記載したリポートは、文末のリンクから会員限定でダウンロードできる。
調査概要
目的:ゲートウェイセキュリティ対策の実態や関連製品の導入状況について調査するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2013年7月17日~30日
総回答数:201件
※回答の比率(%)は小数点第1位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100%にならない場合があります。
ゲートウェイセキュリティは過半数が導入、約3割が新たに導入/刷新の意向
ゲートウェイセキュリティ製品は、ネットワークの基本的なセキュリティ対策として定着している一方で、刷新の動きも根強いようだ。ゲートウェイセキュリティ製品の導入/刷新状況について聞いたところ、「導入済み」との回答は58.7%と過半数を占めた(図1)。「導入済みだが、刷新や追加導入を検討中」(17.9%)、「導入していないが、新規導入を検討中」(11.4%)を合わせると、ゲートウェイセキュリティ製品の導入や刷新を検討中との回答は29.3%と3割に達する。
最も導入が進んでいるゲートウェイセキュリティ製品は何か。ゲートウェイセキュリティ製品を導入済みと回答した人(N=118)に、導入済みのゲートウェイセキュリティ製品を聞いたところ、「VPNゲートウェイ」との回答が48.3%でトップとなった(図2)。その他、「メールフィルタリング」(38.1%)、「コンテンツフィルタリング」(31.4%)、「URLファイルタリング」(30.5%)など、各種フィルタリング製品の導入率も比較的高い。
「次世代ファイアウォール」(17.8%)、「統合脅威管理(UTM)」(16.1%)といった多機能/高機能製品の導入率は2割弱と、まだ広く浸透しているとは言い難い。一方、機能比較やコスト比較をしたい、つまり導入検討中のゲートウェイセキュリティ製品について全回答者(N=201)に聞くと、次世代ファイアウォールは23.9%、UTMは17.9%とそれぞれ1位、2位となった。今後は、既存のファイアウォールや単機能のゲートウェイセキュリティ製品からの移行先としての需要が増えると考えられる。
製品運用の外部委託は2割以下、今後は拡大か
最近は、ユーザー企業の拠点に設置したゲートウェイセキュリティ製品をベンダーがリモート監視する「マネージドセキュリティサービス(MSS)」や、ユーザー企業に機器を設置せず、マネージドセキュリティ製品の機能をネットワーク経由で利用するオンラインセキュリティサービスが充実しつつある。こうしたサービスの登場は、ゲートウェイセキュリティ製品の運用形態に影響を与えているのだろうか。
ゲートウェイセキュリティ製品を導入済みと回答した人に、ゲートウェイセキュリティ製品の主な運用形態について聞いたところ、「社内に機器があり、自社スタッフが運用」が48.3%で圧倒的多数を占めた(図4)。「社内に機器があるが、運用は外部事業者に委託」(10.2%)、「社外に機器があり、運用も外部事業者に委託」(8.5%)を合わせて、運用を外部事業者に委託しているとの回答は18.7%にとどまった。ゲートウェイセキュリティ製品の運用を社外に任せるユーザー企業は、現状では多数派とはいえない。
ただし、ゲートウェイセキュリティ製品を自社で運用管理することに苦労しているユーザー企業は少なくない。ゲートウェイセキュリティ製品の不足点や課題についての問いには、「USBメモリなどの外部メディア経由の攻撃に対処できない」(25.9%)といった製品の構造的な課題に加え、「ログ解析などの運用負荷が高い」(20.4%)、「製品を管理できる技術者がいない」(15.4%)といった運用負荷の課題が比較的多く挙がった(図5)。サービス料金が下がるなど利用しやすい状況になれば、社外にゲートウェイセキュリティ製品の運用を任せたり、オンラインセキュリティサービスを利用したりする動きが広がる可能性がある。
詳細なアンケート結果は、以下からダウンロードできる(TechTargetジャパン会員限定)。
本稿では紹介しきれなかったさまざまなアンケート結果(導入済みゲートウェイセキュリティ製品のベンダー、情報セキュリティ関連予算の割合、主要なゲートウェイセキュリティベンダーの満足度など)とともにアンケート回答者の詳細な属性も紹介されている。ぜひ参照されたい。
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