「安定性」「アジリティ」「効率」のために
IT運用がうまくいかない時に読みたい10のヒント
データセンターの運用状況を改善して適切な管理ツールを特定するためには? 独立系の立場を取る専門家によるヒントとアドバイスを紹介する。
「安定性」「アジリティ」「効率」は、データセンターのITインフラにおける最優先目標だ。データセンターの運用が安定していれば、問題解決に費やす時間が少なくなる。そして、新しいプラットフォームの実装や既存のプラットフォームの最適化にかける時間を増やすことができる。
データセンターの運用に関するベストプラクティスは、単純なインシデント監視から、ネットワーク接続のマッピングや十分に活用されていないサーバの排除といった複雑なタスクまで多岐にわたる。
本稿で紹介する専門家による10個のヒントは、IT資産の管理、ラックスペースへのサーバリソースの設置、インフラの構成、ITサポートの管理、その他の日常的なデータセンター運用作業のベストプラクティスに対応している。
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データセンターを取り巻く事情
1.ラックレベルの容量を調整する
電力の消費量や用途は、サーバによって大きく異なる。これらは、各ラックの電力消費量に影響する要素だ。ラック内消費電力を推定すると、新しい機器の追加、追加のサーバやアレイに使用するスペースの計画、電力負荷バランスの再検討などを行うことができる。
2.ITインフラツールを利用する
ITインフラ監視ツールを使用すると、容量の使用状況、ボトルネック、アクセス試行回数など、さまざまなことを把握できる。こうしたツールを効果的に使うには、あまり大きくなく現実的なプロジェクトスコープから始めて、次第に統合することをお勧めする。
3.構成管理に着目する
構成管理ツールを実装するには、ITインフラチームや開発チームから賛同を得なければならない。だが、見返りとして得られる安定性と更新速度は、その労力に見合うだけの価値がある。
4.セキュリティのベストプラクティスに従う
データセンターの運用に関するベストプラクティスを実装しても、権限のない従業員や身元不明のユーザーがデータセンター経由で企業情報にアクセスできるのでは意味がない。攻撃や窃盗をもくろむユーザーからこのような重要なシステムを安全に守ることが必要だ。
5.サーバを正確に評価する
効率を最大限に高めるには、データセンターのITスタッフと運用スタッフが、サーバのパフォーマンスを評価することが欠かせない。コアの数はベンダーに問い合わせることができるが、投資に対する実益はワークロードに左右される。
6.IT資産をロックダウンする
有効期限が切れるOSやアプリケーションのライセンス、ネットワーク上の資産数、高可用性を確保するために各クラスタで使用可能なサーバ容量を把握しているだろうか。全てのIT資産が適切に管理されていれば、データセンターはよりスムーズに運用できる。
7.サーバラック配置のベストプラクティスを継続的に実施する
機器配置の密集化からケーブル配線のスペース不足まで、データセンターラックでは頻繁に問題が発生する。データセンターラックをうまく整理して適切なスペースを確保すれば、さらに効率的なIT運用を実現できる。そのため、十分な時間をとって、よくある間違いを修正して問題の発生を防ぐことが重要だ。
8.変化を受け入れて標準化する
変化は絶えず訪れる。そのため、チェンジマネジメントも絶えず行う必要がある。チェンジマネジメントプロセスの確立は、データセンターの運用において非常に重要なベストプラクティスで、各種ツールでサポートされている。チェンジマネジメントを行うと、バックエンドが安定する。その結果、フロントエンドにおけるITの柔軟性とアジリティが実現できる。
9.インフラ全体を管理する
サーバ、ネットワーク接続、ストレージアレイの管理ツールは無数に存在する。また、データセンターの冷却、配電、電力効率を追跡して調整するためのツールもある。データセンターのインフラを管理することで、OAフロアからRAMまでの全てを1つのツールで管理することは可能だ。ただし、実用性を期待することはできないだろう。
10.プロの手を借りる
どのようなIT運用チームも、バグやハードウェアの問題など、データセンターで発生する全ての問題に対処することはできない。自社にとって最適な専門家やベンダーのサポートを把握しておけば、問題の解決に外部からの手助けが必要な場合も、協力を得ることができる。
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