いずれ利用範囲が拡大する
デスクトップ管理者が「Raspberry Pi」を急いで試すべき理由(1/2 ページ)
「Raspberry Pi」があなたのオフィスにやってくるかもしれない。これがどのようなデバイスであり、どう扱えばいいのかを急いで検討する必要がある。
小型センサーモジュールや遠隔計測装置、「Raspberry Pi」などの組み込み型コンピュータが、さまざまな形で徐々に企業内に進出しつつある。こうしたデバイスはデスクトップ管理者の管轄下に入る可能性があるため、管理者はこれらの技術の理解を深めて準備を整える必要がある。
全般的な視点からいえば、物理コンポーネントに関する知識が重要だ。管理者がフルタイムのハードウェア設計担当者になる必要はない。だがソフトウェアに関する専門知識を生かし、ハードウェア、そしてセンサーおよび出力の仕組みを実際に体験すれば、管理者への信頼が高まるだろう。
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Raspberry Piの物理コンピューティングスタックには、ソフトウェア、コンピューティングハードウェア、開発フレームワーク、センサー、出力デバイスに加え、物理世界との相互作用を受け持つ機械的・電気的・電子的なパッケージングインフラが含まれる。これに対し、従来のITを構成するのは、デスクトップアプリケーション、Webインタフェース、そして裏方で活躍するクラウドやデータベースだ。物理コンピューティングは、従来型ITをボタンやセンサー、モーター、ポンプおよび各種の機械的・電気的な現実の操作プロセスで包み込む。
その好例が最近の自動車だ。スタックは、車載ネットワーキングと連係した数十個のコンピュータならびにエンジンセンサー、バルブ、モーターなどと連係してエンジン出力、ハンドル操作、ブレーキ、ドアロックなどを制御する多数のソフトウェアで構成される。エンターテインメントシステムのタッチ画面からアクセスする車載デスクトップの中には、衛星や携帯回線を通じてインターネットに接続するものも多い。
さて、この車を企業規模に拡大してみよう。インターネットに接続されたセンサーハブ、テレメトリーロガー、見えないところに埋め込まれたマシンコントローラー、遠隔ユーザーの端末などあらゆる機器が、定期メンテナンス、セキュリティチェックおよびユーザーサポートを必要とする。デスクトップ管理者はこの管理を任される可能性が高い。というわけで、管理者は間もなく管理することになるかもしれないハードウェアについてある程度の知識を持っておくことが大切だ。
2016年上半期「仮想化」記事ランキング(2016年1月1日~2016年6月20日)
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Raspberry Piの登場
Raspberry Piは小さいながらも強力なコンピュータ基板で、「Linux」が動作する。HDMIビデオコネクタを備え、ネットワークに対応する他、汎用I/Oピンを通じて物理世界との連係が可能だ。現代風のデスクトップおよび総合的なアプリケーションスイートが稼働し、ほとんどあらゆるプログラミング言語とフレームワークをサポートする。「Raspberry Pi 3」モデルは無線LAN機能と「Bluetooth Low Energy」を備え、価格は35ドルだ。
ボード単体で購入することも可能だが、初心者の場合は、イメージを格納したmicroSDカードが付属するRaspberry Pi 3スターターパックがお勧めだ。こうした製品はAdafruitやSparkFunなどのベンダーが提供している。
Adafruitのキットには、Raspberry Pi 3本体および最新のRaspbian Jessie版Linuxが入った8GBのmicroSDカードの他、各種センサーや出力デバイス(LEDなど)を接続するためのプロジェクトボード、電源アダプター、ジャンパーワイヤ、フォトセル、ボタンなどのコンポーネントが含まれる。物理コンピューティングについて勉強を始めるのに必要なものが全部そろっており、価格は約100ドルだ。
Raspberry Piとパーツを手に入れたら、Tech ShopのRaspberry Pi入門工房やOrlando Robotics & Makers ClubなどのハッカースペースやMeetup(訳注:ローカルコミュニティー交流プラットフォーム)などが地元にないか確認するとよいだろう。ローカルハッカースペースや公共図書館、大学などは、物理コンピューティングをテーマとした初心者向けクラスやワークショップを頻繁に開催している。エンジニアリング関連やIT関連の大企業に勤務している人であれば、社内講習のリストをチェックすることをお勧めする。
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