三菱東京UFJ銀行は2010年春、VMware製品を中核にしたVDIシステムを構築した。同行は今後PCでのOA環境を順次仮想デスクトップへ移行する計画だ。
サーバ仮想化に続き、デスクトップ仮想化も現実的になってきた。肥大化したPC運用管理コストを絞り、情報セキュリティを強化するためのソリューションとして注目される。
三菱東京UFJ銀行は2010年春、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)環境を構築、システム部内で3000台のPCを移し替えた。今後数年をかけ、行内で稼働するOA向けPCをシンクライアント端末に移行する計画だ。実現すれば、世界でも最大規模のVDI環境になるのは間違いないだろう。
同行がVDI環境に採用したのがVMware製品だ。いかに多くの仮想デスクトップをサーバに積めるかという観点で選んだ。実際、1サーバ当たり80台余りの集積率を実現する一方、端末側ではOA用途として十分な応答性能も得られ、効率的かつ実用的なVDIシステムとなっている。そのシステムの全容を紹介しよう。
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