どれを選ぶか 3大ベンダーのデスクトップ仮想化技術比較デスクトップ仮想化って何?(後編)

世界3大仮想化ベンダーであるヴイエムウェア、シトリックス、マイクロソフト各社のデスクトップ仮想化ソリューションの特長を見ながら、選択に役立つポイントについて考えてみたい。

2010年05月18日 08時00分 公開
[富永康信,ロビンソン]

 本企画の前編「デスクトップ仮想化がもたらす柔軟で堅固なIT基盤」では、既に10年以上も昔から提案されてきた、シンクライアントに代表されるセンター集約型のデスクトップソリューションとデスクトップ仮想化技術の関係について説明した。デスクトップ仮想化技術は、ユーザーが業務の生産性向上策として注目し続けてきたデスクトップソリューションを一気に身近なものにしたのである。

 後編では、デスクトップ仮想化ソリューションの提供を積極的に進めている代表的な3つのベンダーを取り上げ、それぞれの特長について考えていく。

ヴイエムウェアの原点回帰「VMware View」

 最初に紹介するのは、サーバ仮想化を強みとするイメージの強いヴイエムウェア。ここ最近同社はデスクトップ仮想化製品「VMware View」のプロモーションに力を入れている。

 VMware Viewは、通常のクライアントPCのほか、シンクライアント端末、スマートフォンからでも利用でき、「VMware View Manager」を介してVMware vSphere 4上で集中管理されている社員個人の仮想デスクトップにアクセスする。VMware View Managerは単一の制御ポイントから仮想デスクトップの管理やプロビジョニング、認証を行う管理ツールだ。VMware Viewは構造が非常にシンプルなことが特長で、Active Directoryでの認証とともに、仮想環境を管理する「VMware vCenter」とセットで用いられることが多い。

ヴイエムウェアのデスクトップ仮想化ソリューション「VMware View」の全体像

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