企業にとってモバイルセキュリティの弱点の1つはユーザーだ。2016年8月に判明した「iOS」の脆弱性はそれを如実に表すものだった。
2016年8月、Appleは「iOS」に重大な脆弱(ぜいじゃく)性があることを発見し、すぐにこの問題を修正するための「iOS 9.3.5」をリリースした。攻撃者がこの脆弱性を悪用してメールでリンクを送り付け、受け取ったユーザーがそのリンクをクリックするとマルウェアが端末にインストールされてしまう。
この欠陥は、企業のモバイルセキュリティにおいてエンドユーザーが大きな脅威になることを示している。エンドユーザーにモバイル端末の安全性確保を教育することが肝要だと専門家は話す。「電子メールのフィッシングなど『ソーシャル偽装』の形で仕掛けられる攻撃が多い」と話すのは、AppleリセラーのTSPの創業者でCTO(最高技術責任者)のマイケル・オー氏だ。
「無頓着なユーザーは最大の脅威だ。企業のIT部門は、iOSやAppleの『Mac』も安全とは限らないことをエンドユーザーに教育しなければならない」(オー氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
脅威の検知と迅速な対応は、セキュリティ戦略の中核をなす重要な機能だ。これを実現するために、多くの組織が自動化ツールやAIなどの技術を採用しているが、成果を挙げている組織もあれば、そうでない組織もあり、明暗が分かれている。
近年、多くの組織が多数のセキュリティ製品をパッチワーク的に導入している。その結果、運用が複雑化し、非効率な状況が生まれてしまった。このような状況を改善するためには、セキュリティベンダーを統合することが必要だ。
データセンターにおいて、NGFWやマルウェア対策といったセキュリティ製品の導入は不可欠だが、選定を誤ると非効率な運用プロセスや高いコストに悩まされることとなる。5つの組織の例から、費用対効果の高い製品を見極めるコツを探る。
ダウンタイムが許されない基幹系システムやデータベースをクラウドに展開している場合、システムの障害対策をベンダー任せにすることは危険だ。本資料では、その理由を解説するとともに、クラウドの障害対策を実施する方法を紹介する。
エンドポイントがサイバー攻撃の対象となるケースも増えている今、企業にはどのような対策が必要なのか。2024年に実施された調査の結果を基に、3つの重大なリスク要因と、その解決策としてサイバーレジリエンスが重要な理由を解説する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。