そもそもFacebookがサーバをはじめとするデファクトスタンダード規格を提唱したのは、データセンターの電力効率を改善するためだった。その試みは成功したのだろうか。
データセンターに設置したサーバをはじめとする電力効率の悪さは2007年から問題になっていた。Intelが行う世界規模の開発者会議「Intel Developer Forum」(IDF)の2007年会議でも、この問題は主要な議題として取り上げられている。
このような状況において、Facebookがサーバやネットワーク、ラック、電源回りなどデータセンターを構成する各種機器に対する標準規格を策定した本来の目的は何か。それは、同社が所有する膨大な数のデータセンターとそこで動くサーバなどの運用コスト、特にその多くの部分を占める“電気代”を抑制するために、電力効率の高いサーバやストレージ、ネットワーク機器を用意するためだった。同社としては、最新規格の対応以上に電力効率の改善(最終的な目的はそれに伴う電気代の節約)が重要だったりする。
そこで、今回はOCPで最も重要な仕様案件ともいえる「電源周り」を取り上げる。OCPの第1回でも言及しているが、ここでもう一度、データセンターの消費電力の状況を示す指標「PUE」(Power Usage Effectiveness)について把握する。それから、OCPにおいて策定している電源関連の規格とその効果を確認してみる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
Omnicomが Interpublic Groupを買収 世界最大級の広告会社が誕生へ
OmnicomがInterpublic Group(IPG)を買収する。これにより、世界最大の広告会社が誕生し...
インテントデータ×キーエンス出身者のノウハウで実現 ABMを先に進める最先端の営業手法とは?
ユーソナーとGrand Centralは提携し、営業売り上げ拡大のためのBPOパッケージを提供開始...
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2024年12月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...