Microsoftのキャメロン氏は、「場当たり的な施策の寄せ集め」である現在のIDインフラの刷新を主張する。彼が酷評する現在の技術の何が問題なのか。どう変えればいいというのか。
インターネットにおけるアイデンティティー(ID)技術の現状には懸念を抱かざるを得ないと、MicrosoftのIDテクノロジー担当アーキテクト、キム・キャメロン氏は警告する。
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同氏は、欧州に本拠地を置く非営利シンクタンクEEMAがフランスのパリで開催したセキュリティ関連カンファレンス「ISSE 2016」(2016年11月)に登壇。「われわれがこれまで受け継いできたIDインフラは、脅威の全容を理解していない人々による場当たり的な施策の寄せ集めだ」と発言した。
「われわれは素人くささと、洗練度が急激に高まっている脅威に同時に対処しなければならない。これらの脅威を作っているのは大学生ではない。大学院の博士課程を修了し、犯罪組織や政府機関で働いている人々だ」と同氏は説明する。
しかしこの状況でも朗報はある。大半の企業のリーダーは、この課題の多い現状を改善し、法的責任や自社の評判が傷つけられることを回避しなければならないことに気付いているとキャメロン氏は話す。
「各国で関連法規制定の動きも出始めている。これは好ましいことだ。インターネットはこれまで、誰も管理していない遊び場のような状況だったから、何らかの規制が必要だ」(同氏)
さらに開発者にとって好ましい材料として、オンラインのIDインフラの問題に対処する際に役立つ、クラウドベースのインフラも利用できるようになったことが挙げられると同氏は付け加える。
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