2017年1月、FacebookがFIDO AllianceのU2F標準に対応したことが話題になった。毎日60万件のセキュリティ侵害が発生しているというFacebookは、これにより安全に近づくのだろうか。
Facebookは約17億9千万ユーザーのログインセキュリティをアップグレードした。「FIDO U2Fセキュリティキー」を自社のソーシャルプラットフォームに統合し、「フィッシングされない」保護を実現した。
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 4月5日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
FIDO(Fast Identity Online) Allianceが策定したユニバーサル2要素認証(U2F)標準は、FIDO準拠の認証ツール(USBキーなど)を使って、パスワードベースのシステムに2要素認証を追加する。
Facebookによると、この形式の2要素認証があれば、全てのユーザーはフィッシングや乗っ取りを事実上受けなくなるという。
この認証方式でログインするには、FIDO U2Fセキュリティキーをタップしてからパスワードを入力する。このU2FセキュリティキーはAmazonやYubicoで入手できる。
Facebookのセキュリティチームの推定では、Facebookへのログインは1日当たり10億回以上あり、そのうち0.06%(60万件)のセキュリティが侵害されているという。
U2Fセキュリティキーを使用すれば、ログインのフィッシングは事実上なくなる。それは、ユーザーが所有するPCを使って自身のアカウントへアクセスしていることを、ハードウェアによって暗号証明するためだ。
セキュリティの専門家は、ログインセキュリティの強化を長い間主張してきたが、これを実現するのが2要素認証方式だ。とはいえ、最近の脅威は威力を増し、モバイルプッシュアプリやSMSベースの認証では、最新の高度フィッシングや中間者攻撃から十分保護できないことを示している。
U2Fセキュリティキーを使用するFacebookユーザーは、
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 3月22日号 ムーアの法則との決別
Computer Weekly日本語版 3月8日号 PC&Windows時代の終わり
Computer Weekly日本語版 2月22日号 3D NANDで飛躍するフラッシュストレージ
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
今や誰もが入手可能となったフィッシングツール。そこにAIの悪用が加わり、フィッシング攻撃はますます巧妙化している。本資料では、20億件以上のフィッシングトランザクションから、フィッシング攻撃の動向や防御方法を解説する。
セキュリティ対策チームの57%が人材不足の影響を受けているといわれる昨今、インシデントや脆弱性への対応の遅れが、多くの企業で問題視されている。その対策として有効なのが「自動化」だが、どのように採り入れればよいのだろうか。
年々増加する標的型攻撃メール。この対策として標的型攻撃メール訓練を実施している企業は多い。こうした訓練では一般に開封率で効果を測るが、実は開封率だけでは訓練の効果を十分に評価できない。評価となるポイントは報告率だ。
従業員の情報セキュリティ教育は、サイバー攻撃や人的ミスによる情報漏えいから自社を守るためにも必要不可欠な取り組みだ。新入社員の教育を想定し、伝えるべき内容や伝える際のポイントを解説する。
2024年の情報漏えい事故の傾向では、攻撃者による大規模攻撃の他、社員や業務委託先のミス・内部犯行によるケースも多く見られた。インシデント別の要因と対策とともに、今後特に重要になるセキュリティ意識向上のポイントを解説する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。