ファイアウォールルール管理の自動化で手作業を廃止したEuroclearAlgoSec製品導入事例

金融取引を扱うEuroclearは、迅速性と法規制対応を高めるためファイアウォール管理の自動化に着手。ファイアウォールルールを管理していたExcelの廃止とリスク低減を実現した。

2017年04月13日 08時00分 公開
[Karl FlindersComputer Weekly]
Computer Weekly

 ポストトレード(取引成立後に行われる各種業務)のバックオフィス処理プロバイダーEuroclearは、AlgoSec製品で自社のファイアウォールを管理し、セキュリティプロセスを自動化している。

Computer Weekly日本語版 4月5日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 4月5日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 金融取引を行う企業は、マイクロ秒単位で取引する環境でアルゴリズムトレードを運用している。そのため、ポストトレード処理にも迅速性が求められる。同時に、規制の厳しい金融サービス業界ではセキュリティが最優先事項になる。

 ベルギーに本拠地を置くEuroclearは、取引成立後の金融取引を扱う。同社は、AlgoSecのセキュリティ管理スイートを使用してセキュリティの可視性を改善し、セキュリティ処理を自動化している。

 Euroclearは2012年に「AlgoSec Firewall Analyzer」を導入し、同社インフラ全体のセキュリティの可視性を高めた。2013年には「AlgoSec FireFlow」を導入してファイアウォール構成の変更管理を自動化した。この自動化プロジェクトは6カ月かけて実施され、150台のセキュリティデバイスをサポートした。

 Euroclearでセキュリティエンジニアを務めるブノワ・デルリュー氏は、フランスで開催されたカンファレンスで、ファイアウォールルールの変更によって生じる脆弱(ぜいじゃ)性を特定することは非常に難しく、現実性がないと語った。だがインフラが複雑でも、金融サービスのような規制の厳しい業界で企業を運営するにはこうした脆弱性を特定できなければならないとも指摘する。

 FireFlowを採用するまで、Euroclearはファイアウォールの変更要求を「Microsoft Excel」で文書化し、定型化していないプロセスを使って承認していた。つまり、全ての変更を手動で行っていた。このようなプロセスを採用していたため、同社が1週間に対応できる変更はせいぜい20件までだった。

続きはComputer Weekly日本語版 4月5日号にて

本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。


Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー

Computer Weekly日本語版 3月22日号 ムーアの法則との決別

Computer Weekly日本語版 3月8日号 PC&Windows時代の終わり

Computer Weekly日本語版 2月22日号 3D NANDで飛躍するフラッシュストレージ


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

製品資料 フォーティネットジャパン合同会社

クラウドに必要な「データドリブンなセキュリティ」を実現する方法とは?

クラウド利用が当たり前となった今日、セキュリティ対策もまたクラウド環境に適したものでなくてはならない。とはいえ、大量のデータポイントが生成されるクラウド領域にあって、その全てのポイントを網羅するのは並大抵のことではない。

製品資料 TIS株式会社

Web攻撃総数の2割以上が狙うAPI、適切な管理とセキュリティ対策を行うには?

ビジネスでのAPI利用が進むにつれ、そのAPIを標的としたサイバー攻撃も増加している。それらに対抗するためには、「シャドーAPI」や「ゾンビAPI」を洗い出し、セキュリティ対策を徹底する必要がある。その正しい進め方を解説する。

製品資料 Okta Japan株式会社

アイデンティティー管理/保護の注目手法、「IGA」とは何か?

ある調査で企業の61%がセキュリティ優先事項のトップ3に挙げるほど、重要度が高まっているアイデンティティー管理・保護。その中で昨今注目されているのが「IGA」というアプローチだ。そのメリットや、導入方法を解説する。

製品資料 株式会社エーアイセキュリティラボ

AIで人材不足を解消、セキュリティ担当者のためのDXガイド

DX推進によってさまざまなビジネスシーンでデジタル化が加速しているが、そこで悩みの種となるのがセキュリティの担保だ。リソースやコストの制限も考慮しながら、DXとセキュリティを両輪で進めるには何が必要になるのか。

製品資料 パロアルトネットワークス株式会社

セキュリティ運用を最適化し、SOCの負担を軽減する「SOAR」とは?

サイバー攻撃が巧妙化し、セキュリティチームとSOCは常に厳戒態勢を取り続けている。さらにデジタルフットプリントの拡大に伴い、セキュリティデータが絶え間なく往来する事態が生じている。このような状況に対応するには、SOARが有効だ。

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...