医療で使えるクラウドかどうかを見極める「HIPAA」の5大要件クラウドベンダーが満たすべき要件を解説

医療データを扱うクラウドベンダーは、データのプライバシーとセキュリティを確保するため、HIPAAに準拠しなければならない。ユーザー企業がクラウドを利用するときに気を付けるべきHIPAAの要件を5つ紹介する。

2019年05月08日 05時00分 公開
[Reda ChouffaniTechTarget]
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 医療機関の間でクラウド導入が広がりつつある。IT部門のリーダーにとっては、セキュリティとHIPAA(米国医療保険の相互運用性と説明責任に関する法令)への準拠は引き続き最優先の検討事項になっている。クラウドベンダーは、HIPAAの要件を満たすためのプロセスを追加し、医療データのセキュリティを適宜確保しようとしている。

 クラウドは導入コストが比較的低いことから、医療データのアーカイブや保管のために利用する医療機関もある。クラウドに院内システムを移行したり、新たに院内システムを構築したりすることもできる。

 本稿ではクラウドベンダーが満たさなければならないHIPAAの要件から、重要な要件を5つ解説する。

1.患者の医療記録への常時かつ迅速なアクセスの実現

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