ごく簡単な項目を確認するだけで、変革型CIO(最高情報責任者)になれるCIOかどうかを判断できるという。何を確認すればよいのか。
前編「企業のチェンジメーカーになる『変革型CIO』の役割と避けるべき落とし穴」では、2019年3月に米国のボストンカレッジで開催されたCIO(最高情報責任者)向けイベントの討論会の内容を基に、変革型CIOに求められる役割を整理した。
変革型CIOが変更管理スキルと独創力を発揮する場所は、IT部門だけではない。
マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院の情報システム研究センターに勤務する研究者、ステファニー・ウェルナー氏の研究グループが最近話を聞いたCIOは「自社でできることについてビジョンを持っている」と口をそろえる。彼らは大企業で大規模なITインフラと大規模なITプロジェクトを任されているが、「サービス」を提供するだけでのCIOではない。
もちろん、必要なITサービスが行き渡るようにすることもCIOの仕事だ。だが「CIOの重要な役割は別のところにある」と、ウェルナー氏は言う。「CIOはビジネスに欠かせない役割を果たさなければならない」(同氏)。そのためには、顧客が望んでいることや顧客が解決したがっている問題をよく知り、必要ならビジネスパートナーの力を借りて顧客を教育する必要がある。
コンサルティング会社StarCIOのプレジデントであるアイザック・サコリック氏は、顧客やカスタマーエクスペリエンスについて考えていないCIOが多いことに驚いてばかりだと言う。「CMO(最高マーケティング責任者)に質問すらしないCIOはいけない」と同氏は述べ、業務効率のことだけ考えていたら「出世街道から外れることになる」と強調する。
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