「スクラムマスター」が持っておくと職務経歴書に書ける認定資格にはどのようなものがあるのか。「Scaled Agile Framework」(SAFe)に関する認定資格の有用性を解説する。
開発チームのメンバーに役割やタスクを割り振り、メンバー同士の連携を取りながらプロジェクトを進める開発手法の「スクラム」では、チームの調整役を「スクラムマスター」と呼ぶ。IT担当者がスクラムマスターとしての知識やスキルを証明するのに役立つ5つの認定資格のうち、4つ目を取り上げる。
「Scaled Agile Framework」(SAFe)は、小規模な変更を短期間のうちに繰り返す開発手法「アジャイル」を支援するプロセスのテンプレート群だ。SAFeはスクラム、カンバンボード(開発におけるタスク管理ツール)、リーンプロジェクトマネジメント(無駄を排除したマネジメント)などに関するベストプラクティスを基にしている。
SAFeを扱う人向けの認定資格は、ソースコード共有サービス「GitHub」、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)ツール「Jenkins」などの主要な開発ツールの知識を問う。これらのツールを使うことで、CDが可能になる仕組みに対する理解も必要だ。SAFeに関する認定資格は、スクラムだけでなく、CDを支える最新技術の知識を備えていることの証明にもなる。
個人が取得できるSAFe関係の認定資格には、さまざまな種類がある。以下はその数例だ。
SAFe Agilistは、スクラムの提唱者が開設したWebサイト「Scrum.org」提供の認定資格「Professional Scrum Master」(PSM)を補完する。PSMを取得していないのであれば、SAFe Scrum Masterを取得するのが望ましい。
第5回は5つ目の認定資格を紹介し、これまでに紹介した認定資格を表にまとめる。
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