スクラムを通じたクラウドネイティブアプリケーション開発において、スクラムマスターが備えるべき知識やスキルとは何か。実力の証明となる資格「AWS Certified Cloud Practitioner」を解説する。
開発チームのメンバーに役割やタスクを割り振り、メンバー同士の連携を取りながらプロジェクトを進める「スクラム」において、チーム全体の調整役を担うのが「スクラムマスター」だ。スクラムマスターとしての知識やスキルの証明に活用できる5つの認定資格のうち、3つ目を紹介する。
近年はクラウドサービスで運用することを想定したアプリケーション(クラウドネイティブアプリケーション)の開発が盛んだ。スクラムマスターは開発者である必要はないが、開発者がクラウドネイティブアプリケーションの構築に用いるツールや、アプリケーションのデプロイ(配備)方法を熟知しておかなければいけない。
Amazon Web Services(AWS)の「AWS Certified Cloud Practitioner」は、クラウドサービスに関する知識とスキルの証明になる。AWS Certified Cloud Practitionerを保有していることは、企業のIT部門が近年使用する重要な技術を理解していることを示す。コストの監視方法、リソースのプロビジョニング方法、セキュリティのベストプラクティスに関する知識があることも証明する。
個人的見解だが、スクラムマスターの履歴書にはAWS Certified Cloud Practitionerが記載されていることが望ましい。アプリケーションの構築方法やリソースの確保方法を理解していることを意味するためだ。
Microsoft、Oracle、Googleは、AWSの認定資格と同等レベルの初級クラウド認定資格を提供している。いずれにせよ重要なのは認定資格を提供するベンダーではなく、資格保有者がクラウドネイティブアプリケーション開発の基礎を正しく認識していることだ。
第4回は、4つ目の認定資格を紹介する。
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