クラウドサービスの利用料金を予算内に収めるのに役立つのが、クラウドサービスのコスト管理ツールだ。代表的なコスト管理ツールと、その主な機能を説明する。
クラウドサービスの利用料金を正確に見積もり、予算内に収めるためには、適切な手段を理解して活用することが重要だ。クラウドサービスのコストを抑えるための主要な7つのポイントのうち、4つ目を説明する。
クラウドサービスのコスト節約効果を高めるには、コストを監視する適切なツールの導入が不可欠だ。主要なクラウドベンダーは、自社のクラウドサービス向けのコスト管理ツールを用意している。
AWSの「AWS Cost Explorer」は過去のコストを分析して、最大で3カ月先のAWSサービスのコストを予測する。「AWS Budgets」は、コストが事前に設定した金額を超えたときに、アラートでユーザー企業に通知する。予算を超過しそうなリソースを自動的に縮小し、コストの上昇を抑える機能も備える。
Microsoftのクラウドサービス群「Microsoft Azure」のユーザー企業は、「Microsoft Cost Management」を使用してAzureのコストを監視できる。Microsoft Cost Managementは、各Azureサービスのコストを監視して将来の請求金額を予測し、予算を超えたときにユーザーに警告する。
Googleは同社のクラウドサービス群「Google Cloud Platform」(GCP)のユーザー企業に対し、「Cost Management」を提供している。ユーザー企業はCost Managementを使用してコストの急増を特定し、コストの最適化に役立てることができる。
クラウドベンダーが提供するコスト管理ツールだけではなく、サードパーティー製のツールも役立つ可能性がある。例えばNetAppの「CloudCheckr」は、クラウドサービスのコストを追跡管理して、コスト削減のためのアドバイスを提供する。他にはCloudZeroやCirba(Densifyの名称で事業展開)などのサードパーティーベンダーも、クラウドサービス向けのコスト管理ツールを提供している。
第5回は、5つ目と6つ目のポイントを紹介する。
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