きめ細やかなデータ保護管理と導入の容易さを兼ね備えた「Blue Coat Data Loss Prevention」DLP製品紹介【第6回】ブルーコートシステムズ編

ネットワークベンダーとしての色彩が強いブルーコートからDLPがリリースされたことは、DLPの普及がいよいよ本格化したことの1つの表れだろう。同社のDLPはプロキシサーバと連携して強力な保護を実現する。

2010年08月23日 08時00分 公開
[渡邉利和]

手間を掛けずにコンプライアンスを実現

 ブルーコートシステムズのDLP「Blue Coat Data Loss Prevention(以下、Blue Coat DLP)」の基本コンセプトは、「手間を掛けずにコンプライアンス順守」だという。これは、既存のさまざまなDLPが潜在的に抱えていた課題を解決するために考えられたものだ。同社シニアシステムエンジニアの野呂正孝氏は、「従来のDLPは、『きめ細かいことができるが非常に複雑で手間が掛かる』ソリューションか、『ものすごくシンプルで、単に特定の漏れてはいけないキーワードを定義するだけ』の製品のどちらかに二極化していた」という。そこで同社は、「その間に空いたものすごく大きなギャップを埋める」ことをコンセプトに据えたというわけだ。

 ユーザー企業がDLPを導入する動機として、「漏れてはいけない情報がある」ことはもちろんだが、それに加えて「コンプライアンス順守の姿勢を外部に示す」ことも重要だという。日本の個人情報保護法のように国ごと、地域ごとにさまざまな規則が定められているし、クレジットカード業界が策定したPCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)のような国際業界標準もある。さらに、事業を継続していく上でこれらの順守が要求されること、対外的な信用を高めるためにこうした標準的な規定を順守していることを明らかにしたいという場合もある。こうしたユーザー企業にとっては、情報漏えいを確実に防げる製品であることがまず求められるが、その上で設定や運用の負担が軽いことも重要となる。

ITmedia マーケティング新着記事

news058.jpg

アドビ、Adobe Firefly機能搭載の「Adobe Express」モバイル版アプリを一般提供
アドビは、生成AI「Adobe Firefly」の機能を利用できる「Adobe Express」モバイル版アプ...

news141.jpg

2度あることは3度あった GoogleのサードパーティーCookie廃止再延期にアドテク各社がコメント
Googleは2024年末までに完了する予定だったWebブラウザ「Chrome」でのサードパーティーCo...

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...