独自戦略で包括的なセキュリティ対策に対応する「Symantec Data Loss Prevention」DLP製品紹介【第3回】シマンテック編

シマンテックのDLPは、情報主導型の包括的な保護に加え、ユーザーが必要とする機能から導入し段階的に機能拡張ができる柔軟性を持ち合わせている。ほかのスイート製品と組み合わせた統合的な運用管理も可能だ。

2010年06月10日 08時00分 公開
[渡邉利和]

4本柱の一角としてのDLP

 シマンテックは、セキュリティ分野で長い歴史を誇るリーディングカンパニーだ。積極的な買収戦略を取ったことで、さまざまな脅威に対応するセキュリティ技術を膨大に蓄積している。しかしながら、あまりに範囲が広くなったこともあり、ユーザー企業がそれぞれ必要な技術を選択して独自に組み合わせていく、という導入手法は限界に達しつつある。そこで同社では、セキュリティ製品の役割を大きく4つに分け、それぞれに対応する製品をスイートとしてまとめることで、目的に応じた製品導入を分かりやすく整理した。

 企業ITインフラが直面するセキュリティ上の課題と、それに対応するスイートは、

  • ITガバナンス、リスク、コンプライアンス」=“Control Compliance Suite”
  • 「インフラストラクチャープロテクション」=“Symantec Protection Suite Enterprise Edition Family”
  • 「インフォーメーションリスクマネジメント」=“Data Loss Prevention Suite”
  • 「インフラストラクチャーマネジメント」=“Altiris Management Suite”

の4種となる。

 各スイート製品には関連するセキュリティ機能が複数含まれており、ユーザーはその中から任意の機能を選択して導入することができる。さらに、複数のスイートを組み合わせて導入し、統合的に運用管理することも可能だ。

画像 シマンテック プロダクトマーケティング部リージョンプロダクトマーケティングマネージャ 金野 隆氏

 同社が打ち出した新たな4本柱によるセキュリティ技術の分類で興味深いのは、DLPが独立した柱として打ち出されている点だ。このことからも、同社がいかにDLPを重視しているかが理解できる。プロダクトマーケティング部リージョンプロダクトマーケティングマネージャの金野 隆氏は、「個別的/局所的なツールの組み合わせでは、運用やメンテナンスのコストが問題になる。親和性の問題もあり、気付かないうちに穴が生じてしまう危険もある」と指摘し、包括的なセキュリティ戦略を実装できるスイートアプローチのメリットを強調した。

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